心霊ホテルの取材中に現れた“黒い影”のヤバい正体とは? 執念の取材でわかった恐ろしくも悲しい事実
古来より、秋分の日は「この世とあの世が最も近く、通じやすい」と考えられていた。その前後の彼岸(今年は9月20~26日)は、 仏教において霊魂が悟りと安らぎの境地に至る時期とされているが、あの世と通じやすくなることで心霊体験や不思議な体験をする人も増えるかもしれない。今回、筆者は心霊能力者で都市伝説にも詳しい鈴田乃神助(すずきじゅん)氏に彼岸の時期に起きた恐ろしい心霊体験についてインタビューした。
鈴田乃神助氏(以下、敬称略) あれは、20年以上前の話ですが、私はiモードのインターネット番組で心霊スポットを取材するレポーターをしておりました。
ある日、三浦半島の陸上自衛隊駐屯地の向かいにある廃ホテルに行くことになりました。ホテルと言っても、いろいろあって開業に至らずそのまま廃墟になったそうですが。その建物は、ある番組で織田無道さんもレポートしていましたが、その時は数珠がぶっ飛んだようです。
――なかなか強力な霊がいそうですね!
鈴田乃神助 複数の霊が集まるんですね。スタッフと一緒に廃ホテルに向かっている最中から、すでに不思議な現象が起きました。高速道路のカーブを曲がる時に女の悲しそうな悲鳴が聞こえたんです! でも、誰もそれらしき女性はいなかったんですよね。調べたら、その道路では昔バスの大事故があり、亡くなった人もいたそうです。
――目的地に着いてからはどうでした?
鈴田乃神助 周囲は真っ暗なのですが、ふと気づいたら私の隣に不思議な“黒い人影”があったんです。取材班は女性1人と男性3人の4人だったはずが、よく数えると1人多いんですよ。
あれ? と思って編集長に聞いたら、「わかった? 誰かいるよね」と編集長も気配を感じていたみたいです。普段は霊感がない方なのですが、きっとそれだけ強いエネルギーの霊が集まっていたのでしょう。
――その黒い影は誰で、なぜ、どんな目的で出現したと思いますか?
鈴田乃神助 私も気になって、後で再度現地に行って地元の人に聞き込みしたんです。地元の人によると、昭和時代に陸上自衛隊がとても過酷な訓練をしていて、殉職された方がいるようです。たとえば、重いリュックを背負ったままプールで泳ぐという訓練もあり、体力の続かなかった隊員が何人か溺死していたとか。
廃ホテルの敷地の近くには、そのような隊員を弔う慰霊碑のようなものがありましたよ。しかも、駐屯地の柵の前には彼岸花がぎっしりと咲いていて、なんだか付近一帯が異界のようでしたが、あの時の霊は、無念さを誰かに伝えたかったんじゃないでしょうか。
――お気の毒に……。悲しいお話ですね。
鈴田乃神助 生きている人間同様に、本当にいろんな霊がいます。心霊番組では怖い霊ばかり取り上げられますが、実際は怖い霊はほんの一部です。
霊感ある人に自分を分かってほしい霊、遊びに来てほしい霊、何らかのメッセージを伝えたい霊、生きている人を助けようとする霊、番組に協力してくれようと善意で脅かしてくれる霊――本当に千差万別です。あの廃ホテルは、亡くなった自衛隊員の方の思念がぎっしり詰まった心霊スポットでしたね。
鈴田乃神助氏の言うように、霊は必ずしも怖いものでない。「この世とあの世が最も近く、通じやすい」彼岸には、ご先祖様や守護霊があなたにも何らかのメッセージを送ってくるかもしれない。感覚を研ぎ澄ませて過ごすと何かしらの大事な気付きがありそうだ。
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2024.10.02 20:00心霊心霊ホテルの取材中に現れた“黒い影”のヤバい正体とは? 執念の取材でわかった恐ろしくも悲しい事実のページです。霊、廃墟、自衛隊、殉職などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで