7歳から12年間もオオカミに育てられた男、人間界に戻ったことを後悔! 「動物の方が優しい…」ウルフマンのボヤキが胸に刺さる
※ こちらの記事は2018年4月26日の記事を再掲しています。
7歳の時から12年間もオオカミに育てられた後で人間社会に戻された男、マルコス・ロドリゲスさん。現在72歳の彼はとっくに人間社会に溶け込んでいるかと思いきや、今でも、スペインの山奥で蛇やシカを追いかけていた「オオカミ少年」だった頃の生活に戻りたいという。「僕が人間社会でやっていくなんて、どう考えても間違いなんだ」と呟く様子からは、郷愁の念すらにじみ出る。
■苦難続きの“社会復帰”
ロドリゲスさんは3歳の頃に母親を亡くした。父親が別の女性と再婚するや否や、ロドリゲスさんは山奥の年老いた羊飼いに売られた。まだ幼かった彼は、羊飼いから火おこしの方法などを教わるものの、5年もたたないうちにこの羊飼いも他界してしまう。その結果、ロドリゲスさんは山奥で孤児となってしまったのだ。
その後、彼がなぜ12年間もオオカミに育てられることになったのか?それはわからない。というのも、警察が彼を発見した頃にはすでに12年もの長い年月がたちオオカミとの出会いに関する記憶が薄れていたことに加え、彼は人間の言葉を話せなくなっており、過去を「人間語」で説明できなかったからだ。人間語の代わりに、しばらくの間はオオカミの唸り声を発声していたらしい。
人間界に連れ戻されてからの生活は、オオカミ少年として育った彼にとってつらいことの連続だった。サッカーを知らない、政治を知らない、何も知らない……。知らないづくめの彼を利用し、服従させ、虐待する大人たちも出てきた。
しかし、悪い人たちばかりではなかった。彼を人間界に溶け込ませようとする支援者たちもおり、彼に言葉を教え、バーに連れて行き社交を教え、葉巻をくわえさせた。しかし、彼の葉巻のふかし方はどことなく野生感が漂ってしまったという。
道を歩かせると好き勝手な方角に進んでしまう彼に対して、まっすぐ歩く方法を教えた。人間社会に戻ってから10年たっても木登りに心躍らせる彼を嘲笑せず、なすがままきちんと見届けた。
老年期に入り、年金暮らしをしようにも生活力のない彼にはボイラーを買う資金がなかった。暖房がなく、室内で火おこしができるはずもなく、ただただ凍えて真冬を過ごし続けた。しかし、やはり支援者たちが資金集めに奔走し、彼に暖房をプレゼントしてくれることになった。
それでも、彼をばかにする人は後を絶たない。何十年たっても寂しさや偏見と戦い続ける彼に、医師はこう励ましたという。「あなたを無知だと決めつけて笑う人たちは、間違っているんだよ。むしろ、あなたのほうが僕たちよりも広い世界を知っているんだ」。
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2024.10.02 20:00心霊7歳から12年間もオオカミに育てられた男、人間界に戻ったことを後悔! 「動物の方が優しい…」ウルフマンのボヤキが胸に刺さるのページです。スペイン、教育、差別、狼、オオカミ、野生、鮎沢明、社会復帰などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで