ビッグフットと会話した男性が証言! 憤怒の表情で先住民の言語を話し…
カナダ・ブリティッシュコロンビア州の先住民族の間で語り伝えられる聖なるヒト型UMA、サスカッチについての興味深いケースが紹介されている。サスカッチが先住民族の言葉を話したというのだ。
地元ハンターの奇妙な体験
全身を剛毛に覆われた容貌魁偉なヒト型UMAの代表格、ビッグフット※はカナダ西海岸部の先住民族の間ではサスカッチと呼ばれて神聖な存在として崇められている。
※ ビッグフットとは森の中を歩き回る大きくて毛むくじゃらの大型類人猿のような未確認生物。一般的に身長2~3m、体重200~350kgの巨体で怪力、直立二足歩行をしているとされ、カナダやアメリカの民間伝承では「サスカッチ」とも呼ばれる。その姿は大型化したゴリラやチンパンジーのようにも見える。これによく似た未確認生物にヒマラヤの「イエティ」、オーストラリアの「ヨウィー」、そしてシベリアの「チュチュニア」などが報告されているが、それぞれの関係性は不明。
この地において過去1世紀にわたって数え切れないほどのサスカッチの目撃情報が報告されているのだが、その中でも最も奇妙なものの1つが地元のハンター、チャーリー・ビクター氏の昔話としての証言だ。
逆算すると1910年代の頃の話のようであるが、先住民族の血を引くビクター氏はある日、ブリティッシュコロンビア州チリワックの山で犬と一緒に狩りをしていた。
獲物を求めて山を歩いていたビクター氏は大きな杉の木がいくつか立つ見慣れない高原に出てきたのだった。
辺りを見回していたビクター氏だったが、犬の様子がおかしくなった。犬は1本の大きく太い杉の木を凝視してうなり声を上げはじめたのだ。
犬が注目するその杉の木を見ると、太い幹の地上から2メートルほどの高さの部分に大きな穴が開いているのを認めた。犬はその穴の中に入ろうとしていたので、ビクター氏は犬を後押しして穴の中へと押し込んだ。
次の瞬間、穴から犬のものではない叫び声が聞こえた。ビクター氏はクマかもしれないと思いライフルを構え、犬に追い出すように声をかけた。
犬の咆哮に追い立てながら穴から出てきた正体不明の生物に銃口を向けたビクター氏は即座に銃撃した。
銃弾に倒れ地面にうずくまる生物を見て、ビクター氏は自分が犯した間違いに気づいた。それはクマではなく、12歳から14歳くらいの白人の男の子であったのだ。彼は野生育ちのように見え、黒い伸び放題の頭髪が頭から肩口を覆っていた。いったいなぜこんなところに少年がいるのか。ターザンのような野生児ということなのだろうか。
少年を助けにきたサスカッチ
穴から出てきた犬と共にビクター氏は倒れている少年に慎重に近づいたのだが、それに気づいたのか少年は誰かに助けを求めるような叫び声をあげた。
すると遠くからそれに応答する声が聞こえてきて、その声の持ち主があっという間にやって来たのだ。その正体は身長180センチほどの全身毛むくじゃらのサスカッチであった。筋骨隆々の逞しい身体をしていたが、ボディラインから女性のサスカッチであることは一目瞭然であった。
ライフルを構えて警戒するビクター氏ではあったが、これまでハンターとして数多くの野生動物に対峙して仕留めてきた経験をもってしても、今目の前にいるサスカッチには敵うはずはないと確信できたという。これまで獲物に怯んだことなどなかった犬も大人しく声を潜めていた。
この女性のサスカッチは当然ながらこの少年を助けにきたのであり、少年のもとにやってきてひどく出血した傷を見ると彼女はビクター氏を睨んだ。そして言葉を放ったのだ。
「あなたは私の友人を撃った」
話しかけられて驚いたビクター氏ではあったが、自分の過失を認めていたのですぐに謝罪の言葉を述べた。
「申し訳ありませんでした。その少年をクマと間違えたのです」
彼女は返事をしなかったが、少年の周りである種の儀礼的なダンスして大きな声で何かを唱えた。
すると森の奥から大きな身体の男性のサスカッチがあらわれて少年を抱え上げると一行は立ち去ったのだが、別れ間際に彼女は再び恐ろしい形相でビクター氏を睨みつけて言葉を放った。
「もう二度とクマを殺すな!」
ビクター氏は彼女の言葉、表情、そして彼女の黒く燃えるような目の輝きに恐怖に圧倒され、ライフルを手から落とした。そしてこの日以降、ビクター氏は本当にクマを撃つのを止めたのである。もちろんこの少年がどうしてサスカッチに匿われているのか謎のままであった。
“ビッグフット語”が存在する可能性
ビクター氏によれば女性のサスカッチが話した言葉はこの地の先住民族の言語である「ハルコメレム語(Halq’emeylem)」であり、正確にはダグラス(Douglas)方言のハルコメレム語であった。そしてそれはビクター氏の母国語と同じであったのだ。サスカッチもまたこうした言語を共有しているのだろうか。
サルやゴリラ、チンパンジーなどの霊長類はさまざまな合図やボディランゲージ、感情表現としての奇声などで同種間のコミュニケーションを図っているが、言語と呼べるものは持っていない。一方でこのサスカッチやビッグフットが言語を持っている可能性は以前から指摘されている。
1972年から1975年にかけて、カリフォルニア州東部のシエラネバダ山脈の森を何度も探検したグループは、森の各所に仕掛けたマイクでビッグフットの発声を合計で90分間録音することに成功したという。
ある専門家の分析によれ「声はかなり大きく、周波数がかなり低く、遠くまで届くので、大きな動物のものである可能性が高い」ということで、人間を含む既知の動物がこの声を出すのは不可能であることが示唆された。
元米海軍の暗号言語学者であるスコット・ネルソン氏の分析によればその声には「明らかな言語調音である発声」があるということで、話し言葉である可能性に触れている。
再びビクター氏によればサスカッチが話していた言葉はハルコメレム語のダグラス方言であったということなので、まずはこの言語とシエラネバダ山脈のビッグフットの発声を比較検証するすることで、新たな光明が見えてくるのかもしれない。
サスカッチとビッグフットの言語を解明した暁には人間とのコミュニケーションの道が拓かれることになる。近い将来の学校では外国語科目で“ビッグフット語”が選択できる日が来るとすれば愉快なことになりそうだ。
参考:「Mysterious Universe」ほか
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