NASAとCIAが関与した「ボリビア版ロズウェル事件」とは? 調査団が謎の失踪、報告の不一致… 多数の不可解な点

 じっくりと検証する価値はあるはずなのだが、あまり知られていないUFO事件がある。真相を究明できない何らかの事情がそこにあるのだろうか。そうした見逃されているUFO事件の1つが“ボリビア版ロズウェル事件”だ――。

ボリビア版の“ロズウェル事件”なのか

 史上最大のUFO事件としてあまりにも有名な「ロズウェル事件」だが、実はこれに類するUFO墜落事件は世界各地で起こっている。そしてその多くがあまり注目されることなく見逃されているのだ。

 公開されたアメリカ中央情報局(CIA)の文書などによれば、1978年5月にボリビアの都市ベルメホの近くで正体不明の落下物が目撃され、現場で確認されたことが報告されている。

 レポートによれば5月6日の早朝、アルゼンチンとの国境に近いベルメホの山岳地帯に直径4メートルほどの卵型の物体が墜落し、大地を揺るがす大爆発を引き起こしたのを多くの近隣住民が目撃した。

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画像は「Pixabay」より

 同日の同じ時間帯にアルゼンチンのサンルイス州とメンドーサ州の何人かの人々が、複数の円盤型UFOが隊列を組んで飛行しているのを目撃したと報告している。

 地元メディアによれば人工衛星がボリビアのタイレ山に落下したことが確認されており、当局によってすでに位置が特定されたことが報告されている。人工衛星が落下した地域には、ボリビア政府によって非常事態宣言が発令されたということだ。大気圏を貫通するも燃え尽きずに地表に墜落した人工衛星の残骸だったということなのだろうか。ボリビア軍によって回収された人工衛星の残骸と思われるこの直径4メートルほどの金属製の物体は、タリハの施設に運び込まれたといわれている。

 一件落着かに思われるのだが、実はこの件についてアメリカ航空宇宙局(NASA)のアーカイブには機密解除された文書が存在していたのである。

 1978年5月16日付の「落下したオブジェクトの詳細に関する競合レポート」というタイトルの文書には、アルゼンチン国境近くのボリビア領土に墜落した正体不明の物体について、ボリビア当局は墜落した物体を調査するために、NASAに緊急に支援を要請したことが記されていたのだ。

 ボリビアの首都・ラパスの新聞は落下した物体について大きな関心が寄せられていると述べ、地元当局は安全上の理由から、物体が落下した場所の周囲200キロメートルを立ち入り禁止にしたと報告している。この後、NASAが実際に調査に着手したということなのだろうか。

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画像は「Pixabay」より

米軍の輸送機で運ばれた“何か”

 CIAの報告書は物体がボリビアのタイレ山に落下し、(ボリビア)当局によってすでに発見されていること明確に述べている。さらにその直後、CIAはその物体が「タリハに持ち込まれた」ことを把握した。

 しかしボリビア陸軍と空軍は米国防総省駐在員事務所に、謎の墜落物体の捜索では何も見つからなかったと報告していたのだ。どうしてこのような報告の不一致が見られたのか。CIAは誤った情報を伝えたのか、それともボリビア軍が何らかの理由で国防総省駐在員には本当のことを伝えなかったのだろうか。

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