NASAとCIAが関与した「ボリビア版ロズウェル事件」とは? 調査団が謎の失踪、報告の不一致… 多数の不可解な点

 1979年6月、UFO研究者のレナード・ストリングフィールド氏は、墜落に関する興味深いデータを持っていたアルゼンチンの調査員ニコラス・オジェダ氏から連絡を受け、謎の墜落物体は実際にはアメリカ当局によって(あるいは少なくともアメリカ当局の支援を受けて)回収され、CIAとNASA の両方がこの事件で重要な役割を果たしたことを示唆されたという。

「その地域で謎の失踪を遂げた調査団の報告があります。(アルゼンチンの)サルタで何か重大なことが起こったのだと思います。NASAが調査しましたが、そのニュースはありませんでした。ボリビアのラパスでは、巨大なC-130輸送機がUFOが墜落した現場から“何か”を運んだことをお伝えしなければなりません」(レナード・ストリングフィールド氏)

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C-130輸送機 画像は「Wikipedia」より

 この時にC-130輸送機が運用されていたことはCIAの情報筋からも確かめられているという。謎の墜落物が輸送機で運ばれて米軍の手に渡っていたというのだろうか。

 たしかに当日、人工衛星の残骸が現場に落ちてきたことは間違いなさそうに思えるのだが、偶然というべきなのかそれと時を同じくしてUFOの墜落が起きていたのかもしれない。ボリビア軍によってタリハに運ばれた残骸は人工衛星で、輸送機で運ばれたのがUFOの残骸であった可能性もある。

 同日にサンルイス州とメンドーサ州の人々が複数の空飛ぶ円盤が隊列を組んで飛んでいる目撃していることや、回収された後になって残骸を探そうとしたボリビア軍が何も見つからなかったと報告したこともそうであるならば辻褄が合いそうだ。

 米軍の輸送機で運ばれた“何か”は今どこにあるのだろうか。情報が錯綜したままに人々の記憶が風化したこの一件だが、今後さらに詳しく検証し、新事実が明るみになるなどすれば“ボリビア版ロズウェル事件”として重大インシデントになる可能性は大いにありそうだ。

参考:「Mysterious Universe」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
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