キリスト教系新宗教「エホバの証人」2世が激白! 体罰、いじめ、自殺未遂…

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画像は「Getty Images」より

 コロナ禍、ウクライナ戦争、物価高騰、増税……暗いニュースが続いている。こうした状況では、人は救いを求めて、宗教にすがることもある。

 安倍元首相を銃撃し、殺害した山上徹也被告。その動機は母親が統一教会に多額の献金をし、人生が狂わされたためだとされている。カルト宗教にハマった親のせいで子供の人生が狂わされる事例はなにも統一教会に限らない。

 その1つが「エホバの証人」だ。最近、元宗教2世が幼少期から“ムチ”と呼ばれる体罰を受けていたことを明かし、注目されているが、実は私もエホバの証人に強制入信させられ、さまざまな体罰を受けてきた。

 私が小学校低学年のとき、母はエホバの証人に入信した。結婚生活の不和や恩師がエホバの証人の信者だったことが理由だ。当然、子供の私も強制的に入信させられた。

 毎週定期的に、王国会館(と呼ばれている貸しスペース)や大きな家を所有する信者の家に集まって、「勉強会」が開かれた。聖書を彼らなりに解釈して学ぶ集会なのだが、これが私にとっては苦痛でしかなかった。聖書の内容など理解できないし、興味もない。そのため、私の勉強会用の聖書はラクガキだらけだった。私のように落ち着きがない子供は、トイレに連れていかれて尻を叩かれた。私は泣き叫び必死に抵抗したが、そのことを気に掛ける大人は誰一人いなかった。勉強会の場所を提供している奥さんなどは「罰を受けろ!」とばかりに子供の私を鋭く睨んでいた。その記憶は今も鮮明に残っており、深いトラウマとなっている。

 矛盾するようだが、エホバの証人は暴力を禁じている。相手がどのような人であれ抵抗は基本的にしてはいけないのである。そのことは『目覚めよ!』という教団が出している雑誌にもはっきりと書いてあった。海外の信者家族が、強盗に入られたのに一切抵抗せず、『私たちはエホバの証人の信者です。私たちはあなた方を許します。どうか好きなものを持って行ってください』と強盗に言ったところ、強盗は何を思ったのか他の押し入った家では住民に酷い暴行を働いたのに、その家族には一切危害を加えず立ち去ったという話が美談として掲載されていた。それだけ徹底した非暴力を掲げているにもかかわらず、子供への体罰は必要であると認めている。

 暴力の禁止・抵抗の禁止は子供の信者にも要求された。そのため、学校でいじめに遭ってもやり返すことができない。私は小学校4年生でいじめに遭ったが、抵抗しないためにいじめはエスカレートしていく一方であった。親に相談しても何もしてくれないため、とにかく耐えるしかなかった。だがある日、堪忍袋の緒が切れた。いじめっこの靴や文房具を隠したり、捨てたり、下駄箱に暴言をラクガキするなどの抵抗をするようになったのだ。このことを当時の担任は知っており、いじめっこに対して厳しく叱ってくれ、そして私には報復はほどほどにするようにと諭してくれたおかげで、幸いなことにいじめはやがてなくなった。

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