夢遊病なら殺人もレイプもヤリ放題!? 強姦魔を無罪にする奇病「セクソムニア」とは?
夢遊病なら殺人もレイプもヤリ放題!? 強姦魔を無罪にする奇病「セクソムニア」とは? 詭弁と屁理屈だらけの判例が酷い=亜留間次郎
寝たままレイプすれば無罪になる奇病「セクソムニア」
セクソムニア(睡眠時性的行動症)とは睡眠中に無意識の状態で性行動をやってしまう夢遊病の一種です。「睡眠中の無意識での自慰、性行為」「卑猥な寝言を言う」などの症状が出ます。
この病気は1986年にシンガポールで34歳既婚男性の症例が初めて報告されました。
この時の状況は寝ている間にオナニーして射精してしまう謎の夢遊病でした。
隣で奥さんが寝ているのに朝起きると射精してベッドを汚しているのを怒られたけど全く記憶になかったそうで、奥さんに怒られて病院にいったら診断されてしまいました。
2007年には正式な病気と認められDSM-5にものっています。
マイナーな奇病にすぎなかったセクソムニアが注目を集めることになったのは、2007年6月早朝にオーストラリアのアーネムランドで48歳男性レナード・アンドリュー・スペンサーが21歳の女性をレイプした事件が起きてからです。
弁護士は精神科医のレスター・ウォルトンに電話をかけて呼び出すと法廷で証言してもらいました。
セクソムニアに苦しんでいて心神喪失無罪だと証言し認められ、無罪になりました。
この事件後からレイプしても専門家の医師を呼び出してセクソムニアだと主張してもらえば無罪になる魔法の免罪符として悪用&乱用されることになりました。
オーストラリア睡眠学会(Australasian Sleep Association)では適当にセクソムニアの診断をすべきでないという講演も行われ、診断や意見に注意するように勧告が出ていましたが、あまりにも乱用されまくった結果、オーストラリアでは2年後に法改正が行われています。
直接的にセクソムニア無罪を禁止にはできないので、裁判における証拠の取り扱いの形で法改正されています。
専門家を呼び出して裁判で証言させるなら裁判所の同意と十分な事前知識を用意する時間を取らせるということですが、セクソムニアは強姦魔の詭弁だという予備知識を与えるのが目的のようです。
オーストラリアは対応をとりましたが、当然のごとく世界中で強姦魔による悪用は続きました。
2014年4月にはスウェーデンで起こったレイプ事件で26歳の男性がセクソムニアだから無罪になってしまいました。2カ月あまりで無罪釈放され冤罪事件として扱われています。
裁判で無罪判決が世界中に波及してレイプしても自分はセクソムニアという病気だから責任能力なしで無罪だと言い張る犯罪者の多発を引き起こしました。
レクシスネクシス社の判例データベース(Lexis)によれば2018年にアメリカでは、セクソムニアで心神喪失無罪が争われた判例が213件ありましたが、無罪は1件だけでした。
意外にも一番乱用されそうなアメリカでは急激に認められなくなっています。
弁護士が睡眠医学の専門家証人を呼んでも、検察も対抗して専門家証人を呼ぶため弁護側の専門家の証言が採用されなくなってきたことが理由です。
これはセクソムニアが強姦魔の詭弁として有名になったせいで、加害者が被害者の言葉に返事をしたなどの小さな矛盾を検察側の専門家証人が指摘するだけで陪審員が詭弁を使っていると見なすようになった為です。
アメリカのセクソムニアで悲惨なのは子供に性的な悪戯をしちゃった人達です。
有罪判決を受けて懲役を食らった上に生涯監視付きでミーガン法により児童性犯罪者として社会に告知されてしまい社会的に死んでいます。
逆に病気だから無罪と主張するなら死ぬまで出られないと評判のコーリンガ精神病院に強制入院なんてことにもなります。
懲役五年で済むところを実質的な無期懲役です。
セクソムニアだからレイプしても無罪は一周回って強姦魔の詭弁と認知されるようになってしまい認められなくなってきたようです。そこで、とんでもない発想の逆転が登場しました。
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