【奇病】ライオン顔になる謎の病気を患う家族「自分たちが宇宙人である可能性」さえ信じ始めた…
自分たちはエイリアンなのかもしれない――。そう考えるようになったきょうだいたちがいる。外観を大きく変えるその謎の症状には根本的な治療法はないという。
■ライオン顔になる奇病「獅子面症」とは
“エイリアン”と聞いて思い浮かべるビジュアルイメージはそれぞれあると思うが、一般的には頭が大きい“グレイ”や、映画『E.T.』のE.T.ではないだろうか。
そうしたタイプのエイリアンに似てしまう謎の症状に苦しめられている家族がいる。
奇妙な症状により顔が腫れて変形した家族のメンバーは“エイリアン”と呼ばれるようになり、その顔は大きくなりすぎた頬骨と隆起した鼻という独特の特徴を備えている。
バウティスタ家の12人きょうだいのうちの5人、イサイアスさん、グラシオーサさん、プレシオーサさん、アントニオさん、ミゲリーナさんたちが子供の頃から発症したこの奇妙な症状の原因について、保健専門家らは困惑し頭を悩ませている。ちなみにほかの7人の兄弟にはこの症状はまったくない。
症状によって外見が損なわれたために、彼らは嘲笑され、残酷な中傷を受け、さらには自分たちがエイリアンであると受け入れることさえ余儀なくされたという。
「ある時点で、私たちもそれ(自分たちがエイリアンであること)を信じ始めました」とイサイアスさんは語る。
「人々は私たちがそのような地球外生命体だと言うでしょう。その後、私たちに『いいえ、あなたたちは人間です』と言ってくれる良い人たちを見つけました」(イサイアスさん)
ドミニカ共和国、ジノバ・デ・サンファンの小さなコミュニティの貧しい家庭の5人は顔の変形に加えて、頭痛、呼吸困難、めまい、体の痛みにも苦しんでいる。
収入が不足している彼らは切実に仕事を必要としているにもかかわらず、雇用主の多くは彼らの外見によって採用を断るため仕事を見つけるのに苦労している。また彼らは自分たちの症状の診断を得るのにも苦労しており、医師らはレオンティアシス(Leontiasis)を疑っているが、最終的な答えは得られていない。
レオンティアシスは獅子面症、あるいはライオン顔症候群(lion face syndrome)とも呼ばれ、頭蓋骨と顔面の骨が過剰に成長し、ライオンのような外観をもたらす症状である。神経科医のフランリー・バスケス博士は、この病気を「世界中で報告されている症例が40例未満の非常に稀な病気」であると説明している。
獅子面症患者は顔や頭蓋骨を形成する骨にカルシウムが蓄積しており、顔の骨の成長が抑制されていないため、神経が著しく圧迫され、失明、聴覚障害、知的障害、その他の症状につながる可能性があるという。
バスケス博士はきょうだいたちがまだ生きているのは信じられないと語っている。博士は地元メディアに対し「残念ながら、この病気を治す治療法はありません。治療は症状を緩和することを目的としています」と説明する。
既存の唯一の治療法は、成長し過ぎた骨を削り取るか、可能であれば完全に切除することであるという。バウティスタきょうだいは現在、診断と治療のために奮闘し寄付を募っている。彼らを悩ます難病についてまずは広く世に理解されなければならない。
参考:「Daily Star」ほか
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