CIAの拷問術が忠実に描かれている映画3本! 危機コンサルタントが選んで解説
■『デンジャラス・ラン』(2012年公開)
同作は、36カ国で指名手配を受けた犯罪者にして、元CIAの最強エージェントに対する水責めが具体的に描かれている作品である。
「作中で、水責めしようとする尋問官がタオルを取り出すところを見た元エージェントは、『350gか? 600gじゃないないとダメだ』と話しかけます。この数字は、タオルの重さです。保水力の弱いタオルは苦痛が少ない。それじゃ俺は口を割らないぞ、お前たちは水責めのやり方もろくに知らないんだな、と尋問官を見下したという意味です」(A氏)
■『リクルート』(2003年公開)
エリート大学生がCIAの誘いを受けエージェントになる訓練を描いた作品で、訓練の一部として訓練生に対する拷問が行われる。
「この映画で注目すべきなのは、拷問に耐えてきた訓練生が愛する女性のズボンを手渡され、『(おしっこの匂いがするのは)彼女が漏らしたんだ』と言われた途端に、すべてを自白してしまうというシーンでしょう。愛する人に危害を加えられたかもしれない……自身の痛みは耐えられても、大事なものを傷つけられる苦痛には耐えられないものです。人間は、肉体的な苦痛にはある程度耐えることができますが、実は、精神的な苦痛にはかなり弱いものですから。そこが、尋問官にとって付け入いやすいところなんですけどね」(A氏)
A氏によれば、CIAの拷問にはこんな特徴もあるという。
「第一に、身体に傷を残さない。そのため、水責めが主流となっているんです。第二に、肉体的拷問と精神的拷問を併用すること。精神的拷問はプライドが高いテロリストには有効ですから。
このように、あくまでシステマティックに拷問を行っているように見えるCIAですが、じゃあ尋問官が何も感じていないかと言えば、決してそんなことはありません。彼ら自身も心に大きな傷を負っていますよ。拷問で容疑者を痛めつける一方で、日常生活においてはよき夫や父親、秩序ある組織人の顔を持たなければなりません。常に二面性を持って生活するというのも、容易なことではないのです」(A氏)
A氏が冒頭で、CIAの拷問は「世界的にみれば人道的」と評した背景には、なんだかんだと言っても、アメリカは人権や人道問題に敏感な国であり、そんなアメリカの特性が拷問の残虐性に歯止めをかけているということを示しているのだろう。事実、先に紹介した世界各国の拷問に比べれば、身体的影響は少ない。
とはいえ、今回紹介した映画で描写されているCIAの拷問は、やはり過酷だ。決して拷問を許容したり支持するものではないが、我々が享受している“平和”の裏には、このような過酷な現実があるということから目を背けてはならないのではないだろうか……。
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