悪党ばかりを標的にした異色のシリアルキラー! ブラジルの“闘牛死”と呼ばれたペドロ・ロドリゲス・フィリオが最凶に異端すぎる!
その後も、いとこの女性を妊娠させたのに結婚の意志を見せなかった男を撃つなど、フィリオはいくつもの事件を起こしている。そんな中、父親が母親をマチェーテで殺害して逮捕されるという悲惨な事件が起きた。フィリオは刑務所の父親を訪ねると、母の死の復讐のため、父親を刺し殺した。彼は父親を22回もメッタ刺しにすると、その心臓を切り出し、一口齧ってから投げ捨てたとされる。
■刑務所内のシリアルキラー
1973年5月24日、フィリオはようやく逮捕される。ここまでの被害者はすでに20人を越えているとみられる。だが、「犯罪者殺し」フィリオの犯行はここからが本番である。逮捕直後に護送中の車の中で同乗していた強姦犯を皮切りに、刑務所の中で次々と囚人の犯罪者たちを殺害していったのである。
1973~2003年までの間に、フィリオは服役中の刑務所で100人殺害したと豪語している。彼は自分の命を守るために犯行を繰り返したというが、中にはいびきがうるさいというだけで殺された者もいた。囚人殺しとして刑務所内に名を馳せた彼は何度も襲撃され、そのたびに返り討ちにしていった。
後のインタビューで、フィリオは他の犯罪者たちを殺害することにスリルを感じていたと話している。公式には少なくとも47人が彼によって刑務所内で殺害されたと認定されており、当初128年だった刑期は最終的に400年まで延長された。
精神科医はフィリオを一種の精神病で「妄想的で反社会的」だと診断し、彼の暴力性の一因は胎児のときに受けた頭の傷である可能性も示唆されている。分析によればフィリオの犯行の動機は『復讐』あるいは『暴力的な自己の肯定』だという。それを証明するかのように、彼は腕に「Mato por prazer(私は喜びのために殺す)」との刺青を入れているそうだ。
■ブラジルの刑務所は修羅の国
悪人ばかりを狙ったシリアルキラー・フィリオ。だが、その犯行の背後にはブラジルのろくでもない刑務所事情が存在している。刑務所内での殺人、暴行事件などは日常茶飯事であり、暴動も頻繁に起きている。数年前に起きた暴動の際には、人肉バーベキューや生首サッカーといった目を覆いたくなるような惨状が動画にも収められ、世界的な非難を浴びている。
さて、少なくとも71人を殺害し懲役400年を宣告されたフィリオであるが、信じられないことに2007年4月24日に釈放されている。ブラジルでは法律で、30年以上の収監を禁じているのだ。自由の身となったフィリオはブラジルの北東にあるフォルタレザに移り、ハウスキーパーなどとして働いていたという。だが2011年9月15日、暴動に参加したなどの罪で逮捕され、現在は再び刑務所にいる。彼の犠牲者リストが増えているかは定かでない。
参考:「Wikipedia」「Criminal Minds Wiki」ほか
※当記事は2018年の記事を再掲しています。
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