闇に葬られた「杭州蕭山国際空港上空巨大UFO事件」政府は“軍事機密”として真相を隠蔽か?

2010年の実際の映像 画像は「Anomalien.com」より

 2010年夏、中国・杭州蕭山国際空港の上空に巨大な未確認飛行物体(UFO)が出現し、航空交通に混乱が生じた。7月7日の夕方、正体不明の光が出現し、多くの航空便が遅延や欠航に追い込まれたのだ。

突然現れた謎の光に空港は一時閉鎖、戦闘機が緊急発進

 午後8時40分頃、着陸態勢に入っていた旅客機の乗務員が、奇妙な光を目撃し、航空管制部門に通報した。航空当局は直ちに出発便の運航停止と、到着便の目的地変更を指示した。

 空港では防空サイレンが鳴り響き、戦闘機が夜通しパトロールを行うなど異例の事態となった。当時、空港にいた数千人もの人々がこの光景を目撃し、写真や動画を撮影したという。

 影響を受けた航空便は18便にも及んだ。約1時間後に通常運航が再開されたものの、この事件は中国メディアの注目を集め、UFOの正体について様々な憶測が飛び交った。

画像は「Anomalien.com」より

杭州市民が撮影したUFO? 謎の光は「飛行機の反射」?

 混乱が発生する前の午後には、杭州市民によって、金色に輝く彗星のような尾を持つ物体が空中に浮かんでいる様子が撮影されていた。

 また、蕭山空港が閉鎖される1時間足らず前には、赤と白の光線を放つ飛行物体を目撃したという報告も寄せられている。

 夜に妻と散歩をしていたMa Shijun氏は、「頭上に光線を感じて見上げると、明るい白い光が空を横切っていくのが見えたので、カメラを取り出して写真を撮った。時刻は午後8時26分だった。しかし、それが飛行機だったのか、蕭山空港のUFOだったのか、私にはわからない」と、新華社通信に語っている。

 杭州市気象局は、午後に目撃された光は飛行機の反射である可能性が高いと説明した。北京天文館の館長であるZhu Jing氏も、Ma氏が撮影した写真について、飛行機の閃光灯によく似た画像だと指摘し、気象局の見解を支持した。

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中国政府はUFOの正体を知っている? 「軍事機密」として真相は闇の中

 さらに翌日には、重慶市でも未確認飛行物体が目撃されたという情報が入り、中国全土でUFOへの関心と議論が高まった。

 数日後、中国の報道機関は、当局が調査の結果、UFOの正体を特定したと報じた。しかし、国営のチャイナデイリー紙は、「軍事的な関連性があるため、公表する適切な時期ではない」と結論づけ、詳細は明らかにされなかった。

 事件から10年以上が経過した現在も、中国政府はUFOの正体について沈黙を守っている。真相は、闇の中に葬り去られたのだろうか。もしかすると中国政府がひた隠しにする国家機密と関係しているのかもしれない。

参考:Anomalien.com


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