「上空で燃える飛行機を見た」 失踪したマレーシア航空機を目撃し、職を失った男の証言が再び注目される

今も謎に包まれている2014年のマレーシア航空370便墜落事故だが、これまで何故か見逃されてきた目撃者の証言が改めて注目されているようだ――。
■MH370便は南シナ海に墜落したのか
2014年3月8日の真夜中、クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便が消息を絶ち、その後に墜落したと推定される「マレーシア航空370便墜落事故」は航空史上最大の謎である。
当時ニュージーランドの石油掘削装置作業員であったマイク・マッケイ氏(57歳)はその日、ベトナム沖のソンガ・マーキュリー石油掘削装置で休憩中にタバコを吸っていた。
マッケイ氏は、高高度で炎上する飛行機を目撃したと話している。彼は雇用主にメールを送り、「地上から方位265度から275度の高高度で飛行機が炎上するのを目撃した」と伝えた。
「私が(飛行機を)観察していた間、飛行機は無傷に見えました。最初に燃えている(飛行機?)のを見てから炎が消えるまで(高高度で)10~15秒でした。横方向の動きはなかったので、飛行機は真っすぐ私たちの位置に向かってきていたか(落下していたか)、私たちの位置から遠ざかっていたかのどちらかでした。観察時の大まかな位置は、通常の飛行経路に対して垂直または南西方向で、通常の飛行経路よりも低い高度でした」(マッケイ氏)
マレーシア航空370便は上空で爆破炎上し、その後にバラバラに分解したのだろうか。

マッケイ氏はこの目撃情報を、行方不明機の捜索に役立てるために、雇用主やベトナム当局に電子メールで通報したのだが、その後、マッケイ氏の勤務先の情報をを含むメールがメディアに漏洩してしまい、勤務先の会社に問い合わせが殺到して業務に支障が出たため、不幸にもマッケイ氏は職を追われることになったのだった。
「当然ですが私は愚か者のように見られてしまいました。しかし、この飛行機で家族を失った方々のことを考えると、私に起こったことは取るに足らないことです。ご家族の大切な方を見つける助けになればと思い、秘密のメールで意見を述べました」(マッケイ氏)
ベトナム当局はマッケイ氏の報告を受け、航空機を派遣して同機の捜索を開始し、海洋ロボット企業「オーシャン・インフィニティ」による捜索活動も行われたが2018年に中止されている。
マレーシアのアンソニー・ロケ運輸大臣は「AFP」に対し「今は捜索シーズンではない」と述べ、「当面は捜索活動を中止しているが、年末に再開する予定だ」と説明している。
マッケイ氏の証言は、MH370便が消息を絶った最初の位置と一致する可能性があったため、警察関係者によって真摯に受け止められた。しかしその後の公式な捜索では、衛星データに基づくデータから南インド洋に焦点が移されたため、マッケイ氏の目撃情報が捜索活動に直接結びつくことはなくなった。
それでもマッケイ自身は自身の目撃情報に確信を持っており、MH370便が南シナ海に墜落した可能性を主張し続けている。
「飛行機が行方不明になったルートは(データが正しければ)、(墜落と)分解は南シナ海、あるいはスマトラ島のすぐ南で発生した可能性があります。オーストラリア西岸沖ではないでしょう」(マッケイ氏)
年末から開始されるという捜索で何か重要な発見がもたらされるのだろうか。そしてマッケイ氏の証言が裏付けられるのか。年末から来年にかけて新たな動きが見られるのか注目していきたい。
参考:「Express」ほか
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