海底で発見された“UFO型の物体”の正体とは —— 75年間行方不明の核爆弾の可能性

75年前に米軍が紛失した核爆弾なのか――。カナダ・ブリティシュコロンビア州沿岸を潜っていたダイバーが海底にUFOの残骸のような物体を発見したと報告しているが、実はそれが核爆弾である可能性が急浮上してきている。
■行方不明の核爆弾「Mark 4」を発見か
米軍はこれまで32の核爆弾を紛失しており、それらの紛失事故は「ブロークンアロー」と呼ばれているのだが、その中の6つの核爆弾は今も見つかっていない。
この6つのうちの1つである可能性のある物体が海底で発見されたという。
カナダ・ブリティッシュコロンビア州沖で潜水作業を終えようとしていたダイバー、ショーン・スミリチンスキー氏は、太平洋の海底でUFOのような物体を目撃した。しかしその物体の正体は、ある意味ではUFOよりもはるかに恐ろしいものである可能性があった。
スミリチンスキー氏はカナダ放送協会(CBC)に対し「翌日の魚を探していただけなんです。ちょっと偵察ダイビングをして辺りを見て回ろうと思ったんですが、ダイビング中にボートからかなり遠くまで行ってしまいました。そして、今まで一度も見たことのないものを見つけたんです」と語っている。
彼はブリティッシュコロンビア州の海岸から西へ80km離れたハイダ・グワイ諸島の海底で、全長12フィート(約3.7メートル)の巨大なUFO型の物体を発見したのだった。
「それはベーグルを半分に切ったような形をしていて、そのベーグルの周りに半球状のボルトがいくつも埋め込まれていました。今まで見た中で一番奇妙なものでした」(スミリチンスキー氏)
この話を周囲にしたところ、ある人が「ああ、君は“爆弾”を見つけたのかもしれないね」と言ったのだった。それを聞いた時、スミリチンスキー氏の背筋は凍りついた。
その問題の“爆弾”とは「行方不明の核爆弾」であり、冷戦時代にアメリカのB-36爆撃機がその地域に墜落前に海に投下した破壊力30キロトンのファットマン型原子爆弾「Mark 4」であるかもしれないのだ。
「Mark 4」は全長約3メートル、重量約5トンの飛行船型の核爆弾である。1950年2月13日、訓練飛行中の米空軍のB-36爆撃機がエンジントラブルに見舞われたため、墜落する前に搭載されていた「Mark 4」が太平洋上に投下されたのだ。

西カナダ王立航空博物館によると、B-36爆撃機はアラスカの空軍基地を出発し、サンフランシスコへの模擬投下を含む任務に向かった際、機体の6基のエンジンのうち3基が発火したという。
乗組員は爆撃機を放棄せざるを得なかったが、米空軍の報告によると、彼らは脱出前に爆弾を太平洋に投棄したという。米軍は紛失した爆弾は原子爆発に必要なプルトニウムの代わりに鉛が詰められたダミーのカプセルだったと説明している。
しかし数十年後の1994年、1966年の議会証言から公開された文書によって、この「Mark 4」のコアはダミーであったものの、爆弾本体には相当量の天然ウランと最大5000ポンド(2268㎏)の通常爆薬が搭載されていたことが明らかになっている。
数日後、搭乗していた17人のうち12人が生存しているのが発見され、爆撃機はカナダの山中に墜落していたことが判明した。
スミリチンスキー氏はインターネットでこの事故のことを知り、「CBC」に対し、海底で最初に目撃した時には「UFOかと思った」と話している。
スミリチンスキー氏はカナダ国防省にメールを送ったところ、同省は「強い関心を持って」この件を調査していると回答した。その後、2016年にカナダ軍は数週間以内に艦艇を派遣して当該物体を調査すると発表した。
カナダ政府は米軍の説明に従い爆弾はダミーであるとの主張を改めて表明しているが、「とはいえ、我々は確信を持ち、さらに調査を進めたいと考えている。不発弾処理を専門とするチームが、この物体がどのような危険をもたらすか、また回収すべきか、そのまま放置すべきかを判断する」と述べている。
こうして2016年にカナダ当局によって調査が開始されたのだが、どういうわけかその後の音沙汰はないようだ。未だに発見できていないのか、それとも放置すべきと判断したのだろうか。ともあれ「ブロークンアロー」で未回収の核爆弾は今も6つのままであることに変わりはないようだ。
参考:「Express」ほか
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2024.10.02 20:00心霊海底で発見された“UFO型の物体”の正体とは —— 75年間行方不明の核爆弾の可能性のページです。米軍、原子爆弾、核爆弾、海底などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

