ブラジルに誕生した”悪魔崇拝の城”「ルシファーへの知識と精神的バランスを求める」!? 地元当局が閉鎖命令も信者が殺到する闇

高速道路脇に突如現れた”ルシファーの城”
ブラジル・リオデジャネイロ州の街イタティアイアに、なんとも不穏な外観の建物が現れた。黒と赤に塗り分けられた城塞風の構造物——それがブラジル初の「ルシファー教会」だ。リオとサンパウロを結ぶ幹線道路「ヴィア・ドゥトラ」沿いに位置しており、通りかかったドライバーたちが思わず二度見するほどのインパクトだという。
この教会を建てたのは、当時32歳の司祭ジョナタン・オリヴェイラ・リベイロ。信者たちからは「マエストル・ジョナン」の名で呼ばれている。建物内部は複数の儀式エリアに分かれており、アフロ・ブラジルの霊的伝統「クインバンダ」の要素と、ルシファー信仰を融合させた独自の宗教的実践が行われているという。
「悪魔崇拝ではない」創設者が主張する”均衡の哲学”
日本では「ルシファー」といえば即座に悪魔崇拝のイメージが浮かぶが、ジョナン師の解釈はやや異なる。彼はルシファー信仰を「対立する力の間のバランスを追求する思想体系」と説明し、「神の存在を信じており、敬意や誠実さといった価値観を大切にしている」と語っている。
教会の一角にはルシファーへの儀式専用のエリアが設けられており、そこでの実践は「知識と精神的均衡」を中心に据えたものだとされる。境内には動物が暮らすサンクチュアリもあり、イチジクの木が植えられている。創設者によれば、このイチジクの木は「保護」と「霊的な力とのつながり」を象徴しているという。悪魔の総本山……というより、どこか神秘的なエコスポットのような雰囲気も漂う。

裁判所も閉鎖命令、それでも信者は集まり続ける
見た目の衝撃とは裏腹に、この教会には根深い問題がある。開業許可をめぐる法的手続きが10年近くにわたって未解決のままなのだ。地元当局によれば、この施設は3区画の土地にまたがって建設されているが、土地の登記が不規則で、建築計画の承認も取得していないという。
地元の条例では、礼拝施設を含むあらゆる建築物には事前の許可が必要とされており、当局はこの教会がその手続きを経ていないと主張。裁判所もこの立場を支持し、適切な許可なく建設されたとして施設の閉鎖を命じる判決を下した。
ジョナン師はこの状況について、前の行政から引き継いだ官僚的な複雑さが原因だと訴えており、「合法化に向けて10年近く努力してきた」と述べている。2025年には一時的な仮処分を取得し、限定的な活動の継続が認められた時期もあったというが、法的手続きが続く中でその決定も覆される可能性があるとされている。

施設は公式にはほぼ閉鎖状態にあるにもかかわらず信者たちが集まり続けているという。そして話題はオンラインでも爆発的に広まっており、この「城」を撮影した動画が数百万回の再生を記録し、ブラジル国内で宗教の自由と信仰のあり方をめぐる激しい議論を巻き起こしている。
行政と宗教、伝統と法律がぶつかり合うこの騒動——ルシファーが「知識」の象徴だというなら、この一件も何かを教えてくれているのかもしれない。
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2024.10.02 20:00心霊ブラジルに誕生した”悪魔崇拝の城”「ルシファーへの知識と精神的バランスを求める」!? 地元当局が閉鎖命令も信者が殺到する闇のページです。悪魔、ブラジル、悪魔崇拝、ルシファーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで