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 今年もあと少し。「正月は何をしようか? 初詣はどこに行こうか?」などと考え始めている方も多いのではないでしょうか? さて今回は、とんでもないことを明らかにします。なんと、

 初詣は存在しなかった!

 ええっ! 初詣は存在しなかった? どういうことなのでしょうか?

 除夜の鐘を鳴らし、元旦の朝には人でごった返す境内でお参りする。初詣こそ、「最も伝統的な日本の習わし」だと思っている方が多いのではないでしょうか? しかし、そんな初詣は少し前までは存在しなかったのです。ほんの150年くらい前までは、「初詣のために家の近くを離れる」ということは非常に特殊なことでした。しかし明治以後、蒸気機関車などをはじめとして交通機関が発達し、「新年や季節の折々に、汽車に乗って神社仏閣へ参拝するのがオシャレな事である」という宣伝もされ、現在の「初詣の神社仏閣の賑わい」が浸透してきたという背景があるのです。伊勢神宮への参詣路線として建設された路線「参宮線」などといった名前の路線が全国各地に見られますが、これらは新しい形の初詣のために作られた路線であることがほとんどです。つまり、初詣は完全に近代になってから定着した習慣なんですね。では、本来はどのようなスタイルだったのでしょうか?

 正月とは「死霊の祭り」です(詳しくは、コチラ)。街の中には死霊が徘徊しているので、あまり外に出ないで過ごすのが、近代までの正月の持っているメンタリティーであり、雰囲気でした。

 そして、初詣は「年籠り(としごもり)」という形式で行われていたのです。

 年籠り…、これこそが日本でどんなに短くとも1,000年以上は続いた初詣の形式です。平安時代にの文献には年籠りについて言及されており、もっともっと信じられないほど長く続いている伝統だったと考えられています。


■年籠りとは?

 年籠りは、神社にこもって祈り続けることです。大晦日やそれより前から、神社にこもって祈り続け、死霊を迎え、弔い、過ぎ去った年を思い、新しく来る年を迎えるのです。そして自分自身が新しく生まれ変わり、過去の全てを清らかにした状態で新しい年を迎えるのです。ほとんどの場合、年籠りはその世帯の家長のみが行ったようですが、地域によっては差がありました。

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