“呪殺”を唱える超過激な脱原発僧侶集団「JKS47」の恐ろしき妙法とは?
■呪い殺そうとしているのは、人ではなく……
そこで判明するのだが、蘇った呪殺団の中心に座っているのは、前衛劇作家にして僧侶の上杉清文氏。「表白文」を読み上げた日蓮宗成就山本國寺住職の福島泰樹氏は、1970年代にアングラ劇団「天象儀館」で活躍していた劇作家である。彼は言う。
「僕がやりたいことは、他人を『呪』い、『殺』すことではないんですよ。『殺』の語源は『呪霊をもつ獣を撃って己に向けられた呪詛(じゅそ)を祓う』こと。僕がこれを始めたきっかけは、福島第一原発事故で放射能を呪殺したい、放射能を呪いで滅却したいという思いからです。もし本当に人間を呪い殺すつもりなら、秘密裏に行わなければならないでしょ」
一部ネット上で広まった「僧侶ともあろうものが“人間を呪い殺す”とは何事か」という非難を意識しての、穏やかな反論のようにも聞こえる。
結論から言うと、蘇った呪殺者集団「呪殺祈祷僧團(JKS47)」は、“オカルト”ではなく“アングラ”であった。しかし、その隠された暗黒の妙法の力の全貌は、いまだ秘密のベールに包まれている。
「呪殺」――。それは現代においても、仏法の裁きの手段を用いて、死者の名において悪者を裁き、世をただす実に恐ろしき妙法なのである。
(取材・文=大江戸猫)
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