初詣では決して満たされないあなたへ……。「呪詣」のすゝめ
今年も残りわずか。もう~いくつ寝るとお正月~、と聞こえてきそうだが、初詣の寺社はもうお決まりだろうか? 初詣というと、恋愛・健康・安産・合格など運気を上げる願い事をするわけだが、初詣の祈願では解決されない願望もある。それは「復讐したい」「悪人を成敗したい」という願いだ。
残念ながら、社会には悪人も多い。今年「詐欺師に騙された」、「身体目当ての男に遊ばれた」、はたまたもっと深刻な事態に巻き込まれたという方もいることだろう。世にはびこる悪に復讐し、成敗したい。2014年の怨みを晴らし、清々しい2015年を迎えたい――。そのような願いを届ける行為こそが“呪い”である。
そこで本記事では、我が国伝統の“呪術”である「丑の刻参り」について解説した上、「呪詣」が想起される、とっておきの寺社を紹介しよう。
■解説「丑の刻参り」
丑の刻参りに臨む者は、まず以下のように装うことが求められる。
・ 白い着物をまとう
・ 髪を乱す
・ 顔には白粉(おしろい)を塗る
・ 歯には鉄漿(おはぐろ)を塗る
・ 濃い口紅をつける
・ 口に櫛をくわえる
・ 頭には鉄輪をかぶり、その3つの足に
ローソクを立てて灯す
・ 胸に鏡を掛ける
・ 歯の高い足駄を履く
陰陽道では昔から「丑寅」(東北)の方位が鬼門とされ、そこから鬼が侵入して来ると忌み嫌われてきた。この丑寅を時刻に置き換えると「丑の刻」(午前1時~3時ごろ)となる。その丑の刻に合わせ、寺社の古い神木に対し、憎むべき相手をかたどったワラ人形を五寸釘と金槌で打ち込むことが典型的な「丑の刻参り」の作法とされている。ただし、この行為を決して他人に見られてはならない。
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