>  >  > 【ムー編集長寄稿】ネッシー写真捏造説の真相
「ムー」編集長・三上丈晴の【ムー的書籍探訪】 第17回

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三上丈晴

――「世界の謎と不思議に挑戦する」をコンセプトに掲げ、UFOからUMA、都市伝説、陰謀論……と、さまざまな不思議ジャンルの話題で、読者に驚きと感動を与えてきた学研「ムー」。ここでは、そんな「ムー」を操る三上丈晴編集長が厳選した“マストブック”を紹介しながら、世の中の不思議に深く触れていただきたい。

【Tocana Reader's MustBook No.17】
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『UFO超古代文明対談 南山宏×並木伸一郎』(ムー・スーパーミステリー・ブックス)

 イギリスはスコットランド、ネス湖のネッシーについて、多くの人は懐疑的であり、その理由として、あれは模型を使ったトリックだったという指摘がある。

 問題となったのは、研究家の間で「外科医の写真」として知られる1枚の写真だ。ロンドンに住む医師ロバート・ケネス・ウイルソンが1934年に撮影した写真には、水面から長い首をもたげているように見える物体が写っており、中生代に棲息した海棲爬虫類プレシオサウルス、いわゆる首長竜を連想させる。有史以前の怪物が、現代にまで生き残っている。まさに、ネッシーの典型的なイメージを想起させることから、メディアはこぞって外科医の写真を使ってきた。

 ネッシーの代名詞ともいえる写真がトリック写真だと騒がれたのは1993年11月、クリスチャン・スパーリングなる人物が死に際の告白として、外科医の写真は潜水艦のおもちゃに首長竜に似せた首をつけて撮影したもので、エイプリルフールのジョークのつもりで、ウイルソンに発表させたと語った。

 翌年、彼の証言が「サンデー・テレグラフ」紙に掲載されると、瞬く間に全世界に配信され、大きな話題となった。いずれのメディアも、証拠とされた写真は捏造であり、ネッシーは実在しなかったという論調だった。日本でもテレビや新聞が取り上げ、以後、多くの人々はネッシーの存在を否定的に捉えるようになった。

 しかし、UMA研究家にいわせれば、たった1枚の写真が否定されただけで、ネッシーそのものの存在を否定すること自体がおかしい。そもそも、外科医の写真は、かねてから偽造写真であることはわかっていたと指摘する。

 この問題に詳しい南山宏氏は、言う。もともと外科医の写真は連続撮影された3枚組で、ほかの写真には明らかにカワウソが写っていた。そのうちの一部をトリミングし、拡大することで、首長竜に見せかけた。証拠写真として否定はするが、模型を使ったトリックだという告白は、イギリス人特有のブラックジョークだったのだろう、と。

 ジョークにしては、UMA研究家にとってはいい迷惑だ。死に際の告白ということで、世間は注目したわけだが、何か釈然としないのも事実だ。あたかもネッシーの存在を否定するがために、わざわざジョークを飛ばしたとして、いったいなんの意味があるのだろう。

 語った本人が故人となった今では真相を知る術はないが、ひょっとしてネッシーの存在が明らかになってはマズイ連中がいるのではないか。彼らが仕掛けた情報操作の一環なのではないだろうか。

……そう勘ぐってしまうほど、この一件は不可解だ。

 こうしたUMAの歴史的な事件はもちろん、UFOや超古代文明の様々な話題の裏側について、日本を代表する超常現象研究家の南山宏氏と並木伸一郎氏が初めて対談したのが、本書『UFO超古代文明対談 南山宏×並木伸一郎』である。現地調査をしたから語れる事件の真相がディープに語られている。ぜひ一読を薦めたい。


●三上丈晴(みかみ・たけはる)
1968年、青森県生まれ。学研「ムー」の5代目編集長。筑波大学を卒業後、学習研究社(現・学研)に入社。「歴史群像」編集部を経て、入社1年目より「ムー」編集部に所属。

●「ムー」
出版社:学研パブリッシング/発売日:毎月9日/税込価格:670〜690円/発行部数:7万部/概要:「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジン」として、UFOや超能力、UMA、怪奇現象、オーパーツ、陰謀論など、オカルト全般を追求する情報誌。
公式HP<http://gakken-publishing.jp/mu/

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コメント

1:匿名2016年3月21日 15:12 | 返信

丈晴いまだにこんな仕事してらんだが?
困ったもんだ。

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