>  > 「身体改造」の第一人者ケロッピー前田が語る、今最高にヤバいカウンターカルチャー!

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――わかりやすい効果があると、みんなもっとやりたくなるんじゃないですか?

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ハッカーたちが身体改造に進出して電子機器の埋め込みにも新しい展開が期待されている!(デフコン2013にて)

ケロッピー「自分の身体を再発見するための最も素晴らしい方法ですよ。世界的な流行は拡大を続けてますから。特にインターネット登場以降、世界中の人たちが自分の身体とどう付き合ったらいいかと考え始めたとき、身体を改造することでそれと向き合うという素晴らしいアイディアを思いついたわけです。そして、もう一つ、個人主義を前提に、自分の身体は個人の所有物であって、媒体(ミディアム)として自由に使っていいってことにも気がついたんだよね」


――なるほど!

ケロッピー「それは、身体改造がネット時代の最強のカウンターカルチャーとして浮上してくることになる大きな理由の一つなんです」


――面白いですね! ところでもういくつか面白いカウンターカルチャーを挙げて欲しいんですけど。

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改造人間キャットさんが彫刻に! マーク・クインの作品(ヴェネチア・ビエンナーレ2013年)

ケロッピー「ボディサスペンションと人間のサイボーグ化を挙げたから、それに続くなら、アウトサイダーアート、セクサロイド(セックスロボット)、人類のはじまり(意識のビッグバン)あたりかな。もはやカウンターカルチャーというよりも既存の価値観に対するカウンターとしてのトピックスだけどね」


――アウトサイダーアートには「障害者の芸術」というイメージがあると思うのですが

ケロッピー「アウトサイダーアートというのは、正規の美術教育を受けていない人が創作の欲求だけに突き動かされて、黙々と作り続けている“何か”。それをキュレーターや学芸員が、この人はアーティストじゃないけど作っているものは凄いって、美術館や芸術祭に引っ張り出してくるんです。日本だと福祉と距離が近いんで障害者が作るアートと思われやすいだけど、インターナショナルにはもっとちょっと広いんですよ」


――もともとの発祥はフランスですよね?

ケロッピー「1940年代にフランスの画家ジャン・デュビュッフェが『アール・ブリュット(フランス語で生の芸術の意)』として最初にアウトサイダーアートを発見しました。彼のコレクションは現在スイスのローザンヌにあるアール・ブリュットの美術館にあって、彼は精神病患者が描いた絵画作品を高く評価して収集しています。でも、抗精神病薬が登場してからは、精神病患者の作品はあまり収集されなくなっていますね」


――そうなんですね。

ケロッピー「日本だとメンヘラという言葉がもてはやされているけど、メンヘラと呼ばれる人たちの作品がアウトサイダーアートになり得るのかといったら、精神病治療薬の薬物依存症かなって、僕なんかは思っちゃんですけどね」


――ヘンリー・ダーガーも有名ですよね。世界一長い長編小説としても知られる『非現実の世界で』を書いたり。

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画像は、『ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で』(作品社)

ケロッピー「日本でも何回か展示があったけど、僕はフランスで作品展を観ました。あれ、ロリコンが入ってて、正当な美術からやり始めた人には扱えないような内容ばかり、アウトサイダーだから許されるみたいなところがあると思います。ダーガーもしかり、アウトサイダーアートは、カウンターなものの受け皿として、もっと過激なものがアートの土俵にのかっていけるチャンスだと思っています」


――セクサロイドもネットニュースをよく賑わせていますね。

ケロッピー「人間そっくりのラブドールとSiri(シリ)に代表される音声対話型アプリ、人工知能への過度の期待が『セクサロイド登場か?』という話題を誘発しています。理想のセクサロイドが実現する以前に、いまや世の男性はTENGAともセックスしちゃうわけだから、この先、どんなトンデモない機械とセックスできるのかは見ものですね(笑)」


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仰向け(コーマ)のサスペンション(オスロのボディサスペンション世界大会にて)


――人類のはじまりというのは、どういう視点なんですか?

ケロッピー「縄文タトゥーの復興プロジェクト『JOMON TRIBE』でやってきたこととも関係するけど、タトゥーの起源を遡っていくと、限りなく人類のはじまり、あるいは意識のはじまりにまで戻っちゃうんですよ。ともすると、動物的な状態から人間としての意識が目覚める境目に痛みの伴う身体の改造行為があったんじゃないかってことも言われているんです。5~10万年前にアフリカで起ったと考えられる意識のビッグバンがもしかしたら痛みの伴う改造行為とともに起ったなら、グレートジャーニーと呼ばれる人類が世界中に拡散する壮大な旅は身体の改造やそこに刻む文様とともになされたのかもしれません。そう考えると、この21世紀に身体改造が世界中で大きく復活している現象は納得できるなと。人工知能やセクサロイドも実現するかもしれないと言われるような状況にあれば、なおさらでしょう」

――なかなか、話のスケールが大きくなってきましたね!

■ケロッピー前田(けろっぴー・まえだ)

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1965年、東京生まれ。千葉大学工学部卒、白夜書房(コアマガジン)を経てフリーランスに。世界のアンダーグラウンドカルチャーを現場レポート、若者向けカルチャー誌『ブブカ』『バースト』『タトゥー・バースト』(ともに白夜書房/コアマガジン)などで活躍し、海外の身体改造の最前線を日本に紹介してきた。近年は、ハッカー、現代アート、陰謀論などのジャンルにおいても海外情報収集能力を駆使した執筆を展開している。前田亮一『今を生き抜くための70年代オカルト』(光文社新書)が話題に。新刊『クレイジートリップ』(三才ブックス)絶賛発売中!
公式twitter:@keroppymaeda

コメント

2:匿名2017年12月28日 08:53 | 返信

否定はしないけどこういう類いはアンダーグラウンドであってこそじゃないの
何でもかんでもジェネラルになればいいってもんじゃない
あと瞑想だの頭がスッキリするだの、言ってることがヤク中と同じ

1:匿名2017年12月27日 21:41 | 返信

タトゥー入れる人間はクズにも劣る。
読む価値無し。

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