永遠に跳ね続けるロボットカンガルー! 完璧に自然を模した動きに驚愕!!
可愛い動きと内部のメカメカしい構造に、思わず萌えてしまう人も多いのではないでしょうか。このたび、「永久に跳ね続けるロボットカンガルー」が開発され、欧米メディアを賑わせています。
今月2日、米国IEEE学会の発行する雑誌「IEEE SPECTRUM」が報じたところによると、そのロボットカンガルーの名前は「バイオニック・カンガルー」。生み出したのは、空気圧機器でトップシェアを誇る、独フエスト社の研究者たちです。彼らは、自然のカンガルーの跳躍を人工的に完全再現しようと、2年間に渡って極秘裏に研究を続け、このロボットカンガルーを完成させました。
「バイオニック・カンガルー」の重さはわずか7kg、身長は1mしかありません。跳躍のメカニズムは自然のカンガルーそのもので、しなやかで強靭な腱(けん)によって、着地時に効率的にエネルギーを回収。それを次の跳躍へとつなげることで、いつまでも飛び跳ね続けることができる仕組みとなっています。高さ40cmの跳躍1回で、およそ80cm前方まで移動することができるといいます。操縦者は腕にセンサーを巻きつけ、身振り手振りによって、跳躍や静止、方向転換などの指示を送ることができるようです。
では、ジャンプのメカニズムを詳しく見ていきましょう。動きに弾みをつけるため、「バイオニック・カンガルー」の脚には、空気を溜めておく部位が存在します。まず一歩目のジャンプの前、その部位に高圧縮空気が溜め込まれるのです。そして次に「バイオニック・カンガルー」は、自ら重心を一定の角度まで傾け、腱から空気を放出することで跳躍。空中に浮かんでいる間、関節部分のトルクによって脚を前方へと引き出してから、着地。腱がしなることでエネルギーが蓄えられ、次の跳躍へとつながります。この繰り返しで「バイオニック・カンガルー」は飛び跳ね続けることができるのです。
フエスト社は、これまでにも鳥やクラゲ、ゾウの鼻など、生物の体を模した多くのロボットを製作してきましたが、今回の「バイオニック・カンガルー」は特に意欲的な1台となっているようです。残念ながら今後の一般発売は予定されていないものの、開発を率いたハインリッヒ・フロンツェック博士は、「生物がどのように動き、そこから効果的にエネルギーを得ているのかを検証するために役立つだろう」とし、「産業システムのさらなる自動化に寄与する」と語ります。これほど愛らしく親しみやすいロボットであれば、購入希望者も現れそうですね。自然のカンガルーとの共演も見てみたいものです。
(ヨムノ・トルグ)
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