ファンディング史に名を刻んだポテトサラダ男? 目標額1,000円が6,200倍になったワケ
■出資者に用意されたユニークな特典
ファンディングサービスでは、プロジェクトを応援したい支援者が資金を出資する代わりに、プロジェクトの実行者が金額に応じて何らかのリターンを用意することが多い。
ちなみに、ブラウン氏の場合は、なかなかユニークなものが揃っている。
・1ドルの出資者(ベーシックプラン)→感謝の印としてブラウン氏のウェブサイトに名前が掲載される。また、ポテトサラダを作る際に大声で名前を呼んでもらえる。
出資額が増えていくと、調理風景の写真が貰えたりと、どんどん特典が豪華になっていく。それを嬉しいと感じるかどうかはその人次第だが…。
・20ドルの出資者(1番人気のプラン)→「ポテト・マッドネスプラン」という、怪しげな名前のプランが登場する。出資者の名前からブラウン氏が連想した俳句を詠むほか、実際に使うポテトに名前を刻んでもらえるという内容。こちらは一番人気のあるプランで、すでに規定の定員数に達してしまっている。
・110ドル以上の出資者(最高プラン)→「プラチナポテトプラン」になると、ポテトサラダのレシピのほか、オリジナルのTシャツや帽子などの関連グッズがゲットできる。
ブラウン氏は「どういったマヨネーズを使いますか?」「マヨネーズではなく、お酢ベースのポテトサラダが好きなのですが、用意できますか?」などの問い合わせに丁寧に対応しているという。また、様々なレストランに足を運んでポテトサラダの研究にも余念がない様子だ。とはいえ、ポテトサラダ作りに関しては全くの素人であるブラウン氏。「一体どれだけのジャガイモを用意すればいいのか、皆目見当もつかないよ」と、嬉しい悲鳴をあげている。
■集まりすぎた資金、新たな問題が
キックスターターでは、約束したプロジェクトの遂行を法的に義務づけている。つまり、ブラウン氏はなにがなんでも約620万円をポテサラ作りに注ぎ込まねばならないということだ。
また、当初買う予定だったはずの機材も、このプロジェクトに目をつけたいくつかの会社から「機材を提供する」という申し出などもあり、お金の使いどころがなくなってきたいる様子。全てのプロジェクトを達成してもかなりの剰余金が出ると予想されている。
ブラウン氏は「我々は可能な限り最善の食材を利用し、余った資金については戦争や貧困に苦しんでいる人への慈善活動、ホームレス問題へ寄付するつもりです。一切私の方には入ることはありません」と、アメリカのニュースサイト、Mashableのインタビューに答えている。
ただ、キックスターターの利用規約では、余剰金を直接チャリティーに使用するのは禁じている。しかし、プロジェクトが完全に遂行された後に関しては言及されていないため、言及の余地があるものの寄付については問題とする意図の見方が大方である。キックスターター社自体は正式なコメントは控えているが、近いうちに整備すべき課題となるだろう。
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2024.10.02 20:00心霊ファンディング史に名を刻んだポテトサラダ男? 目標額1,000円が6,200倍になったワケのページです。アナザー茂、Kickstarter、ポテトサラダ、ファンディングなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで