煙幕作戦か?田嶋陽子が説く「エボラ出血熱やエイズはCIAの陰謀説」が話題!
9月14日に放送された『たかじんのそこまで言って委員会』(読売テレビ系)においてパネラーとして出演していた田嶋陽子がエボラ出血熱はCIAの陰謀かもしれない、と発言したことが話題となっている。
番組ではアフリカで猛威をふるうエボラ出血熱についてのVTRが流され、現地に入った医療従事者の感染や、ワクチンが存在せず対症療法しかない現状が報告された。さらにエボラ出血熱の宿主はコウモリであり、ギニア奥地の子どもがコウモリと接触したとにより感染が広まったとする説が紹介された。
「『たかじんのそこまで言って委員会』は東京では放送されていませんが、関西圏では大人気番組です。日曜午後に放送され、主婦層の支持も厚い。出演者には保守的な論客が多く、その中で田嶋先生は1人浮いています。理想論ばかり語る“変なオバハン”扱いなのが実情です」(放送作家)
番組において田嶋陽子は「エイズウイルスもCIAが流行らせたという噂がある」「感染者はアメリカに連れて行かれる」といった陰謀論を展開。これを受け司会の辛坊治郎もアメリカにおいてエボラを含む疾病予防に関する予算が増えていることに言及。ワクチンの製造開発などで製薬会社が儲けているのではないかといった話におよぶと、金美齢が「荒唐無稽な話」とたしなめる場面も見られた。
「同番組が東京で放送されないのは、亡くなったやしきたかじんさんが“東京嫌い”であったためと言われています。さらに、全国放送となると、過激な発言、踏み込んだ発言ができなくなることも避けているのかもしれません」(前出・放送作家)
実際、番組では中国人がアフリカでコウモリを食べ、本国に帰国後エボラ出血熱を発症すればウイルスの日本上陸のリスクが高まると煽られた。さらに日本にはエボラウイルスを検査する機関が事実上存在しない、検査レベルを上げれば対応可能だが、住民の反対で稼働していない現状も紹介された。
「アフリカにはビジネスなどで中国人が多く出入りしている。アフリカの一部地域にはコウモリを食べる習慣がありますが、中華料理の食材ともなるので中国人もコウモリを食べるのでは、という主張でしょう。ここまで踏み込んだ内容に、全国放送ではまず言及できません。番組では領土問題など含め、明確に反中国のスタンスを取っています。わかりやすいVTRと、出演者たちの歯切れの良い言葉づかいも番組の魅力です。橋下徹大阪市長もタレント時代はレギュラー出演者でした。田嶋先生は普段から愚直な反米左翼スタンスとはいえ、CIA発言はずいぶん唐突な印象を受けました」(同)
現在、エボラ出血熱のワクチン開発に熱心に取り組んでいるテクミラファーマシューティカルズ社にはモンサント社が巨額の出資を行っていると言われる。モンサントは遺伝子組み換えのトウモロコシや大豆を手がけ、世界の農業を独占的に支配しつつある多国籍企業だ。アメリカのモンサントが次なる市場としてワクチン開発を狙っているという陰謀論を展開できなくもない。少なくともCIAよりは信憑性がありそうだ。
田嶋陽子の唐突な「エボラCIA陰謀論」発言は、真実を覆い隠すための“煙幕作戦”かもしれぬ…と、新たな陰謀論をつむいでしまいたくなる。
(文=平田宏利)
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