「女性が感じるのは性器じゃない、脳なのデス!」元リーマン・ブラザーズでセックスの伝道師Mr.Jackインタビュー
■金融マンが突然エロ業界にシフトチェンジ
Jack 元々は金融関係のトレーダーをしていました。リーマン・ブラザーズやドイツ銀行などで仕事をしていたんですけれど辞めて、2000年には日本人の知り合いとインターネット企業を作りました。
――トレーダーから一転、インターネット企業を起ち上げたと。
Jack ソウデス。その頃ボクには金融機関で働いていた時よりヒマがあったから、正直に言いますけど、ボクは個人でいろんな遊びをしました。で、ある人妻と関係を持ったんです。日本は不満を持っている人妻が多いです。もう、信じられないほど多い。なので悪いクセが出ちゃった。I became a very bad boy.(笑)
――悪い子になってしまった。(笑)
Jack それである時、あるマゾ気質の女性に出会って付き合いました。ですが、彼女はあまり満足していない気がして数カ月後に別れたんです。多分、ボクが100%彼女を理解しなかったのが原因。
――Jackさんに相手の女性が満たされなかったから別れることになった、ということですか?
Jack そうだと思います。それで、自分を磨くためにアメリカの最新のHOW TOを手に入れたんです。その中には深い心理の話があってボクはスゴく影響を受けた。それまでも完全に間違いをしていたわけではなかったけど、でも、考え直したことは、いいセックスは知識とマインドセットから始まるということ。どうやって女性にアプローチするかということとか女性が本当に欲しいものは何かを考え直す、というより磨くことが大切だということです。さらにアメリカの最新テクニックの情報も手に入りました。
――それを、日本でも広めたいと思われたわけですね。
Jack ソウデス。
■身体ではなく「脳」を愛撫する
――セミナーでの講習やプライベートのセックスでJackさんが大切にしていることは何でしょうか?
Jack ボクがよく言うのは、「女性が一番感じるのは脳です」ということです。このことは、すごく大事にしています。
もちろん、テクニックは大事ですよ。でも、女性に合わせるような雰囲気、態度、会話のほうが大切。たとえばボクはSMっぽいことをよく取り入れます。ただそれは、お尻を叩いたりとか、女性をバカにするということじゃなくて、男性がどうリードするかという意味でです。でも、男性が理解していないのは「リードするべき」ということと「独裁者になる」ということは違うということ。そして、あくまでもセックスは究極のコミュニケーションなので、「あなたは大切な女性」「あなたが大好き」といった思いが全部、男性の行動や態度に表れます。逆に「あなたはタダで使える穴」という気持ちも、態度に出てしまう。
――それは怖い。
Jack 男性と女性には大きな差があります。男性にとってのセックスは挿入でしょう。I’m fucking her. I was fucking last night. 「夕べ彼女を抱いた、入れたよ」っていう。これが男性のセックスの考え方です。だから、もしセックスの相手の女性のことが嫌いでも、楽しめます。でも、女性の場合は男性がいくらテクニックを持っていても感じない。女性のセックスは一緒にいる時間全てなのデス。
■Gスポットは耳の中 女のセックスはデート全体を指しマース!
――デートの流れ全体がセックスだと。
Jack そう。後でケンカをしてもセックスそのものがよければ大丈夫、最高のセックスでしたと男性は言う。でも、女性はケンカで終わったということが一番重要だと思うものです。
――行為だけがよくてもダメということですね。
Jack 去年すごくオモシロい話、聞きました。彼女には4年間くらい浮気している外国人の男性がいて、男性はセックスはそれほどよくなかった。でも、その女性は全然平気だったと言っていました。なぜならセックス以外の部分が完璧だったから。「男らしいし、Gスポットに当たらなくても『心のGスポット』に当たった」って。
――心のGスポット!
Jack はい。ボクは自分で本を書くときにはいろんな名言を引用します。他の人が言った言葉で一番好きなのはチリの作家、イザベラ・アジェンデが言ったこと。
「言葉が最高の媚薬です。女性のGスポットは耳の中にあります。なので、下半身でGスポットを探す男性は時間の無駄です」。
――「Gスポットは耳の中に」ってシビレますね。
Jack そうでしょう。だからボクは、楽しいセックスをする時にまずはどうやって女性に向き合うかが大切だと教えます。あくまでセックスは究極のコミュニケーション。だから、男性の行動から「あなたは素敵な女性」「私には大事な彼女」とか、あるいは「あなたは便利な女性」とか「高級なTENGAだよ」っていうメッセージが最終的に女性に伝わるので、裸で話し合いましょうと。で、どのメッセージを相手に伝えるかということは男性が決めることなのです。
――女性をエロモードにするのは、まずは耳からということですか?
Jack それも1つ。いろんなことで五感を刺激する。フェザータッチとか、ボクが好きなのはチョコ食べさせるとか、いい匂いのアロマオイルとかアロマキャンドルを部屋に置くとか、いろんなことで五感を刺激する。それと、目を合わせる。セックスの最中には1分から30秒くらいで足りるけど、初めてのデートとかベッドに入る前には3分から5分が見つめ合う目安です。
――見つめ合うということですね。
Jack そうそう。で、女性を守るという姿勢を伝えることが大事。それで、リラックスさせられないと快楽は得られない。男性は女性のことをずっと考える必要がある。いろんな意味での自分の責任。I’m gonna take care of you.ね。I’m gonna keep you safe. そういう態度をする必要がある。
――「脳を愛撫する」というコンセプトは画期的です。脳を愛撫することでエロいムードとかモードを作ってあげると女性はセックスを楽しめるようになるという話ですが、具体的かつ有効な方法を1つ教えていただけますか?
Jack そうですね、一日前戯でしょうか。たとえば、明日デートがあると仮定します。ボクは相手の女性に「明日楽しみ。ずっとあなたのことを考えていますよ」というメールを送ります。3時間後には「明日はどんなことをしようかな、この前とは違うことをしようかな」というメールを送る。で、そのまた3時間後には「赤い勝負下着、また着て来てね」と。こういうふうに、女性に「あなたが好き」「あなたはエロい」とか色々なメッセージを送ると女性は一日中男性を意識します。そうすれば次の日、男性に会うだけで女性は濡れちゃう。
――脳内妄想でエロトランス状態にする(笑)
Jack ソウデス。
――でも、そういうことは親しいガールフレンドにもなかなか言えないですよ。
Jack もちろん。ある程度の関係性を持っていないとここまでは言えない。それに、彼女がどういうセックスがしたいかという気持ちを理解する必要があります。その上で、まずは男性の側が自分の恥ずかしさを乗り越えないと。男側が乗り越えないと女性は妄想ができないですから。けど、男性の指示があれば女性は妄想できる。「一日前戯」をすれば、女性はそういうことを考えちゃうわけです。プライベートで信頼している男性ならば女性はわくわくする。
――それはわかる気がします。
Jack そういう時にテクニックはどうでもよくなる。ずっと脳内で繰り返しているトランス状態だから。だから、一日前戯。脳を愛撫することでファンタジーを喚起させるわけデス。
(取材・文=渡邉浩行)
(後編につづく…)
■Mr.Jackプロフィール
大手投資銀行ほか金融機関でトレーダーを務めたのちインターネット企業を起業。自分自身のセックスに疑問を感じたことからアメリカの最新セックステクニックを研究。独自のセミナー「セックスライフ向上委員会」を起ち上げ、よりよいセックスについての啓蒙活動を行っている。
■セックスライフ向上委員会※性的画像を含みます
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