チュパカブラか? カリフォルニアの浜辺に謎の巨大牙を持った生物の死体が漂着!
カリフォルニア州サンタバーバラは、全米で最も不動産が高い土地として有名だ。美しい海岸、豪華な屋敷が立ち並ぶサンタバーバラで、優雅でヘルシーなライフスタイルを楽しむのがアメリカ人のステータスと言えるだろう。しかし最近この風光明媚な街に不似合いな、奇妙な動物の死体が流れ着いたニュースを「Daily Mail」が報じている。
■海岸に「怪物」の死体が打ち上がる
12月、サンタバーバラにひどい嵐が襲った。しかしその翌日には素晴らしい好天となり、多くの住民が海岸付近を散歩していたのだが、その時この茶色がかった死体がボートの残骸に混じって見つかったのだ。この死体が何なのか、またどこから来たのか、皆目見当がつかず、サンタバーバラの住民は困惑しているらしい。
この「怪物」の死体に良く似たものが、2012年にサンディエゴで見つかった事がある。右の写真はその時に、スノーボーダーのジョッシュ・メナード(19歳)さんによって、撮影された物である。
ジョッシュさんによれば、「60センチほどで豚のようにずんぐりした胴体をしていた。そして犬歯といったら、とにかくバカでかかったよ」と発見当時、興奮した面持ちで語っている。
■この動物の正体を推測する
推測1:謎の生物チュパカブラ
南米や米国で死体や目撃情報の多い謎の生物チュパカブラ。「チュパカブラ」はスペイン語で「羊の血を吸う者」の意味だそうだ。そして、この正体には諸説あり、コヨーテとオオカミの雑種、皮膚病にかかったコヨーテ、米国政府が実験で作り出した新しいハイブリッドミックスの生物、何と宇宙人説まである。
推測2:養豚場から流れ着いた豚の死体
サンタバーバラ、サンディエゴともに、死体は嵐の後に海岸で見つかっている。そのため、養豚場の豚が嵐で流されたという説は、もっともらしく聞こえる。しかし、写真の鋭い爪や牙はどう見ても豚ではない。
推測3:秘密組織の行う闘犬(ピットブル)の死体
この死体は犬、種類はピットブルではないかという意見も多い。実のところプエルトリコ、メキシコ、もしくはその地域に隣接する米国の海岸ではよくピットブルの死体が見つかっている。一説によればそれらの地域では、ギャング組織が秘密裡に闘犬を行っていて、闘いで死んだ犬は海に捨てられるのだという。その一部がカリフォルニアの海岸に流れ着くということだ。
現在、米国ではワイオミング州を除く全州が闘犬を禁止している。しかし実際には闘犬は秘密裡に行われており、2004年にはNBAのクインテル・ウッズ選手が自宅で闘犬を行っていた罪で警察に逮捕され、その後チームを解雇された。そして2007年には「NFL史上最速のクオーターバック」と呼ばれたマイケル・ヴィックが闘犬賭博を行い、犬を虐待していた事件が発覚。動物虐待等の容疑で逮捕され、無期限出場停止処分を受けた。これらは氷山の一角で、闘犬愛好者は闇に隠れ、未だに存在していると思われる。
「Daily Mail」のコメント欄では、この「謎の生物」の正体は、「チュパカブラ」という意見が少数派、犬もしくはアシカという意見が多数派であった。果たして読者の皆さんはどう思われるだろうか?
(文=美加リッター)
参考:「Daily Mail」、「Top Secret Writers」ほか
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