【同性パートナーシップ条例】「無意味」「違和感」LGBT当事者たちの冷ややかな声
2015.03.17 20:00
■女性(レズ・オナベ)の意見
・20代独身女性(レズ、フリーター、パートナーあり)
「結局、本当の結婚ではないんでしょ。だったら、区外に転居したらどうなるの? 渋谷区は家賃だって高いから、そう簡単には住めなさそうだし。あとは、国民健康保険とか年金といった部分にまで目を向けて考えるべきだと思う」
・20代独身女性(オナベ、会社員、パートナーあり)
「僕は男として、異性である女と結婚したいという夢がある。だけど、渋谷区の条例では、身体的な性別と性自認が一致しないオナベやニューハーフたちにとって無意味。それなのに、LGBT全体の話題として取り上げられていることに違和感がある」
今回の取材で明らかになったのは、当事者たちの反応が意外に冷めているということだった。条例案をめぐっては、10日、渋谷で「LGBTは社会を乱す」として反同性愛デモが行われるなど、まだまだ、LGBTに対して差別をする風潮が根強く残っていることは事実だ。今回の条例案がきっかけとなって、少しでも偏見がなくなることを期待したい。
(文=平田宏利)
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