宇宙人の平均体重が発表される→超デブだった?(学者論文)
宇宙人というと、読者のみなさんはどのような姿形を想像するだろうか?
爬虫類のような姿をした「レプティリアン」、灰色の肌に黒くつり上がった目をした「グレイ」などが一般的で、体型的には人間とそう変わらないと思うだろう。
しかし、ある宇宙物理学者が「人間と比べてはるかに大きい宇宙人の存在」を示唆する論文を発表し、話題になっている。そのサイズはなんと“300キロ以上はある巨獣クラス”だというのだ。
■火星サイズの惑星で暮らす宇宙人の体重は推定300キロ以上!
「存在する宇宙人はおそらく巨大である」と発表したのはバルセロナ大学の宇宙物理学者であるファーガス・シンプソン博士である。
5日に掲載された、米「Newsweek」誌の記事によると、シンプソン博士は個体の大きな“種”がより大きな資源とエネルギーを費やすという地球上の法則を他の惑星に存在する生命体にも当てはめ、数学モデルを用いて宇宙人の平均体重を割り出したのだ。シンプソン教授は「生命体が存在するであろう惑星は、地球よりも火星に似ており、最も知的な“種”は300キロを超えるだろう」と主張している。
博士の主張通り「火星に似た惑星に生命体が存在する」ならば重力も火星と同様に地球の約1/3ほどということだろうか。このサイズ計算は合理的であるが、シンプソン教授が唱える「生命体の体重と惑星の表面重力の間に相関関係はない」という論に真っ向から反論しているのはセントアンドリュース大学のフォーガン博士(天文学教授)である。
フォーガン博士によると、重力が大きい惑星ほど、そこで暮らす生命体のサイズは小さくなり、重力が小さい惑星では反対のことが起きる可能性もあるが、それらを考慮して計算することは非常に難しいというのだ。
また地球外知的生命体探査(SETI)研究所のセス・ショスタック博士は、長寿命の生物は他惑星の生命体とコンタクトをとるための技術をすでに開発しているという主張をもとに「シンプソン教授の発表はとても面白いが、具体的なデータもないため、科学的な見解からするとはっきり言って成立しない」と、大きな生命体よりも小さいもののほうがより知的である傾向や進化理論を考慮していない点を指摘している。
■昆虫サイズや10階建てビルサイズの宇宙人まで存在する?
この点について、UFO研究家のスコット・ウェアリング氏は「知能に大きさは関係ない」と語っている。過去、都市公園に上陸したUFOから巨大な宇宙人が出てきたという目撃証言を挙げ「昆虫サイズの宇宙人もいれば、10階建てのビルと同じ位の巨大な宇宙人もいる」と主張している。ただ地球を頻繁に訪れている宇宙人は人間に近いサイズが多く、同じような大きさの生命体により親近感を抱く傾向を持っているのでは、と述べているのだ。
“10階建てのビルと同じ大きさの宇宙人”というとまるでウルトラマンの世界である。現在も知的生命体と接触するため積極的に活動しているSETIであるが、ふりかえって人間は知的生命体として大きいほうなのか、あるいは小さい部類なのか……。シンプソン博士の主張が正しければ人間が宇宙最大の知的生命体ではないことだけは間違いない。
(文=遠野そら)
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