女王様から地味に嫌われる「虫フェチ」たち ― 30代男の身に起きた特殊な災難とは?
一昔前なら、風俗嬢から嫌われる風俗客といえば、説教をする客、乱暴な客、遅漏の客だった。だが今では、盗撮、盗聴をする客が最も嫌われるという。そんな中、昔から地味~に嫌われ続けている珍客がいるというのだ!
それは、虫を使って性的興奮を高める「虫フェチ」の人々だ。
そのプレイはかなり特殊なもので、羽根をもぎ取ったハエを性器に乗せ、ハエの手足の動きを楽しみながら自慰したり、生きたセミ、カナブンなど、ガサガサうごめく虫を肛門に入れて悦ぶ客たちのことだ。
このような特殊な性癖を持つ客はSM店に多い。女王様にコオロギなどの昆虫を踏みつけてもらうことに興奮する人も少なくないと聞く。さらには、自分は『昆虫物語 みなしごハッチ』に出てくる主人公、ミツバチのハッチの生まれ変わりだと言い張り、ハチミツを塗った女王様の足の裏を舐めて興奮する客もいるそうだ。
……と、このように、虫フェチにとって虫はエロスに欠かせないもののようである。
しかし、この特殊な性的嗜好が災難を招くことも……。名古屋市在住の女王様から聞いた話をご紹介しよう。
――夏のある日、女王様に連れられて人気のない山奥へとやってきた虫フェチのM男(30代)。電信柱くらいの太さの木に全裸のまま両手を縛られ、口には猿ぐつわ、さらに体中に酒を塗られて置き去りにされた。俗に言う放置プレイというやつだ。
酒の匂いにつられて虫が集まってくる。その時のザワザワ感、かゆみ、その大量の数……すべてが快感なのだそうだ。そして、身をくねらせて悦に入っていた、まさにその時――あろうことか山道に迷いこんだカップルがM男の元にやってきたのだ。この事態にすぐさま現実に引き戻されたという。
そのカップルは、全裸、猿ぐつわをされたM男を一目見るやいなや、犯罪に巻き込まれたと思いこみ、パニック状態で救出を始めた。
M男も本当のことが言えず、つい「ヤクザに捕まった」などと言ったものだから、警察がやってきてしまった。
だが、警察の取り調べに嘘を突き通せるはずもなく、M男は自分の愚行について白状した。すると、女王様も呼び出され、2人はキツイお灸をすえられたのだった。いやはや、「虫フェチ」とはなんともお騒がせな性癖である。
(文=traveling編集部)
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