ブラジル政府が封印した“人間の血を吸う”UFO?捜査員が謎の死を遂げた「ルス・チュパチュパ」事件
■捜査を指揮した大尉、謎の死を遂げる
さて、最初は単なる集団幻覚で片付けようとしていたブラジル政府も、こうなるとさすがに無視できなくなり、ホランダ・リマ大尉を隊長として、事件を調査する「プラトー作戦」を実施した。
ホランダ・リマ大尉と隊員たちは、ほぼ4カ月、目撃者と面談して写真を撮り続けた。彼が集めた資料は2,000ページの文書、500枚の写真、16時間の動画などに及ぶ。しかしこのプラトー作戦は、なぜか突然中止されてしまうのだ。
その後、目撃情報は次第に減少することになるが、時は流れて1997年、ホランダ・リマ大尉が集めた資料が機密解除され、公開されることになった。残念ながら公開された資料には、吸血光の正体に迫るものはなかったが、この機会にホランダ・リマ大尉がブラジルのUFO雑誌のインタビューに応じ、本人の口からさらなる情報が語られた。そしてこのインタビューの3カ月後、彼は自宅で首を吊った姿で発見される。この死をめぐっては、多くの知人や同僚が「自殺ではない」と語るなど、多くの謎が残された。
吸血光事件について、以後ブラジル政府は口をつぐんでいる。目撃そのものは報告されなくなっているが、実は密かに出現し続けているとの噂もある。そしてホランド・リマ大尉の謎の死と事件との関係は、現在も不明のままとなっているのだ。
羽仁礼(はに・れい)
一般社団法人潜在科学研究所主任研究員、ASIOS創設会員
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