横浜の傾斜マンションは大したことない!? 世界の傾いた建物5選!!
3. レンヌの旧市街(フランス・ブルターニュ地方)
日本からも多くの観光客が訪れ、学生街としても知られるフランス西部の地方都市、レンヌ。その旧市街には木組みの家々が並んでいるが、あちこちで傾いている姿を見ることができる。傾いた家々の間に生じる隙間を埋めるように補強が施されており、意地でも古い建物に住み続けたいという、地元住民の郷土愛に感心すること請け合いだ。
ヨーロッパではルーアン(フランス)やオーデンセ(デンマーク)など、傾いた家々が並ぶ街も決して珍しくない。安易に建て直さず、内装をリフォームしながら大切に受け継ぐ。ヨーロッパの歴史的街並みは、このような考え方があってこそ維持されてきたものなのだろう。
4. プエルタ・デ・エウローパ(スペイン・マドリード)
「ヨーロッパの門」を意味するツインタワー。まるで通りを挟んでお辞儀するかのように2つの塔が向かい合った、首都マドリードを代表する建物だ。ともに地上26階建て、高さ115m、傾斜角は15度となっている。この傾斜の下では、1000人が雨宿りできるという。
なお、2010年に米「タイム」誌が選出した「Top 10 Precarious Buildings(世界の危険な建物トップ10)」において、2.「キャピタルゲートビル」(UAE・アブダビ市)に次ぐ、3位に輝いている。気になる床面は、もちろん並行だ。
5. オリンピック・スタジアム(カナダ・ケベック州モントリオール)
1976年に開催されたモントリオールオリンピックのメイン会場として建設された(8万人が収容可能)。現在は、スポーツやアトラクションのための複合施設になっている。
傾いているのはスタジアムに併設された塔で、傾斜した人工タワーとしては世界一の高さを誇る(約165m)。デッキには展望台も設置されており、毎年25万人の観光客が訪れるという。
いかがだろう。紹介した以外にも、世界を見わたせば傾いた建物は意外にも多いことがわかる。とはいえ、今回問題になっている横浜のマンションのように、地盤調査を一部で実施せず、偽装データなどを用いたずさんな工事の結果として傾いたケースなどは、あってよいハズがない。日本が地震の多発国であることを考えても、決して許されない悪質な事件である。販売業者も施工業者も、マンションのみならず自らの信頼を傾けてしまったのだ。
(編集部)
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