実録! 日本の魔女が香港警察に逮捕される→魔女裁判へ
年末年始に向けて、今から海外旅行を計画している読者も多いのではないだろうか? しかし、楽しみに準備してしていた念願の渡航先に無事に辿り着くまで、十分に注意しなければならないのは「税関」である。外国の税関は日本と規定が異なり、日本では持ち込み可能でもその国では違法となるものが多いのだ。
■魔女が香港の空港で拘束! その理由は……!?
筆者は、今月14日にインドネシア・バリ島のパワースポットへと取材に旅立ったが、乗り換えの香港で痛い目にあった。魔女である筆者は、海外に行く時は毎回自衛のために懐中電灯形のスタンガンを持参している。フランスでも、イギリスでも、アメリカでも、手荷物に忍ばせていたが今まで一度も問題になったことはない。しかし今回は、スタンガンを手荷物でなくトランクに入れて羽田空港で預けていた。すると、バリへの乗り継ぎのために訪れた香港の空港ゲートで、突然スチュワーデスに英語で呼び止められた。
「深月ユリアさん、深月ユリアさん!!」
「あなたの荷物の中に、銃が入っている可能性があるそうです。警察の方が来ますので、一緒に確認お願いいたします」
「え、銃ですか!? そんなものが入っているハズありませんが……」
まさか、テロリストにトランクを開けられ、勝手に銃を入れられたのだろうか? 過去バリではテロ事件も起きたため、一瞬そう思った。そして、香港警察がその場にやって来ると、荷物の確認がはじまった。
「これは何ですか?」
スタンガンを分解して、警察官が問い詰めてきた。自衛用に持っていると説明すると、
「香港では、スタンガンは銃と同様とされています。持ち込みは罰金、使用は懲役になります。取り調べが終わるまで、貴方には香港にいてもらいます。また、明日の午前に裁判がありますが、その時には国選弁護人がつきます」
なんと――! 結局、バリ行きの飛行機に乗れないばかりか、パトカーで警察署に向かうことになってしまった。
■魔女が語る、壮絶な拘留経験
警察署に到着し、担当の警察官と通訳の日本人女性が来るまでは、畳二畳ほどのスペースに長椅子が置かれた鉄格子の部屋に拘留された。中にトイレはなく、用を足す時は警察官を呼ばなければならなかった。しかもその部屋は、過去に拘留された容疑者たちの残留思念が極めて強いため、空気が重く、筆者は頭痛が止まらなかった。
取り調べの時間は6時間ほどで、通訳を通しての聴取、供述書の執筆、そして指紋押捺など。通訳の話によると、香港は税関が厳しく、睡眠薬さえ持ち込み不可だそうだ。なんと、彼女も以前睡眠薬を持ち込んだために拘留されてしまい、日本から医師の処方箋を取り寄せたにもかかわらず、罰金判決を受けたのだという。恐るべし香港の法律だ。
拘留中、警察は容疑者に1日3食の食事を提供する義務があるらしく、その日に出されたのは卵かけご飯にトマトがのった簡素な食事だ。そして取り調べが済むと、保釈金を払って出ることになった。
「このようなケースは沢山あり、裁判所で1,500香港ドル(約23,000円)の罰金判決が言い渡されることが多いです。罰金は保釈金から相殺できますので、1,500香港ドルお支払ください」
そう語る警察に保釈金を支払い、一旦は自由の身になったものの、翌日の裁判まで香港から動けない。その晩、筆者は警察署にあるロビーのソファーで休んで過ごした。
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2024.10.02 20:00心霊実録! 日本の魔女が香港警察に逮捕される→魔女裁判へのページです。逮捕、香港、警察、裁判、スタンガン、魔女裁判などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで