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東京の幽霊出る街、怖い街ベスト5　オカルト研究家が選ぶ最恐の心霊スポット

2015.11.04 21:00

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　どうも、怪談・オカルトを研究している吉田悠軌です。

　そろそろ冬の足音も聞こえてきた今日このごろ。しかし皆さん、怪談や肝試しというのは夏だけの風物詩と思ってはいませんか？しかしオカルトに旬の時季などありません。たとえ木枯らし吹きすさぶ中でも霊的スポットに出向くべきなのです。

「夏どころか、そもそも学生じゃないんだから、今さら心霊スポットに肝試しなんか行かないよ……」

　そんな苦笑を浮かべる大人の方々もいるかもしれません。確かに、肝試しというと少し子供っぽい印象もあります。また私有地への不法侵入、騒音やゴミ捨てなど近隣への迷惑行為をする奴らのせいで、悪印象を抱く人が多いのも事実。しかし本来の肝試しとは、ただのバカ騒ぎではありません。異界を覗き、また現実世界に帰ってくるトリップ体験。その土地の記憶、隠された歴史を肌で感じる知的冒険でもあるのです。

　というわけで今回は、アーバンな大人の社会科見学としての肝試し。都心の霊的スポット・トップ5を紹介しましょう。

■5位　池袋駅周辺＝必ず心霊現象が起きる

東京の幽霊出る街、怖い街ベスト5　オカルト研究家が選ぶ最恐の心霊スポットの画像1

画像は、四面塔／吉田悠軌

・サンシャイン60・四面塔

　新都心とされる池袋ですが、昔ならチーマー文化、今なら腐女子文化が栄えていることからもわかる通り、東京中心部とはまた違う「辺縁」の地でもあります。江戸時代には、武士や商人の間で「池袋の女を女中に雇えば、家鳴り（ポルターガイスト）が起こる」との都市伝説もささやかれました。かつての江戸にとっても、池袋とは辺縁の町、つまり「近場の異界」（矛盾してますが）であり、そこから来る人々にある種の恐れを抱いていたのでしょう。

　さらに八代将軍・吉宗の頃には、現在の池袋駅東口付近にて、夜な夜な追いはぎや辻斬りが横行。そしてある夏の夜、謎の通り魔によって一晩で17人もが殺害される、という犯罪史上に残るような事件まで起こりました。その犠牲者たちの冥福を祈るため建立されたのが、池袋駅の線路沿いに今も残る「四面塔」です。

　パルコの前身である丸物デパートは、建設に際してこの供養塔を動かしたため、工事では事故者が続出。慌てて慰霊碑を新装したという経緯があります。現在の池袋パルコでも、月に一度の参拝は欠かしていないのだとか。

東京の幽霊出る街、怖い街ベスト5　オカルト研究家が選ぶ最恐の心霊スポットの画像2

公園慰霊碑

　そして、四面塔から少し歩いたところにあるサンシャイン60。これが「スガモプリズン」の跡地に建てられているのは皆さんご存知と思います。戦後の東京裁判にて、戦犯となった軍人たちを拘置した土地であり、さらに彼らを処刑した場所が、脇の東池袋中央公園に当たります。公園にある「平和の碑」からサンシャイン60を見上げれば、その極端にシンプルな建築が、どこか大きな墓標のようにも見えます。さながら四面塔の巨大バージョンといったところでしょうか。

　昼は人で賑わうサンシャイン60には夜には「人魂がビルの外に浮かぶ」「必ず心霊現象が起こる階がある」「異次元のフロアに迷い込んでしまった」など多くの怪談が囁かれています。しかも現在、耐震工事のため長期の改築に入っており、展望台などは閉鎖中。もしサンシャイン60というビルが、四面塔と同じく慰霊碑の役割を果たしているのなら、この改築が吉と出るか凶と出るか。注目していきたいところです。

■4位　千駄ヶ谷＝誰もいなくなる数分間

東京の幽霊出る街、怖い街ベスト5　オカルト研究家が選ぶ最恐の心霊スポットの画像3

画像は、千駄ヶ谷トンネル／吉田悠軌

・千駄ヶ谷トンネル、新国立競技場

　現在、大きく揉めている新国立競技場の予算問題。僕は本サイトにて1年以上も前から、この問題を指摘していました。（記事はコチラ）

　千駄ヶ谷と東京オリンピックには徳川家の怨念が絡んでいる。だからまず徳川の祟りを鎮めなければいけない！
せっかく僕が警鐘を鳴らしていたのに、JOCも東京都も耳を貸そうとしませんでした。そしたら案の定、現在のような事態へ至ってしまった訳ですよ。やれやれ……。

　そもそも千駄ヶ谷トンネルが心霊スポットとして有名になったのも、東京オリンピックの際、紀州徳川家の墓所をトンネル上に移してしまったところから始まっています。

「車で走れば窓ガラスに手形がつく」「天井から女がさかさまに降ってくる」などの噂がありますが、都心なだけに深夜でも交通量が多く、単純な恐怖度としてはあまり高くないかもしれません。まあ新宿と青山の中間というアーバンな立地をいかし、大人のドライブデートとして訪れ、新国立競技場問題と紀州徳川家にまつわる祟りを語れば、とても知的な肝試しとなるでしょう。

　ただ、車や人が絶えないはずのこのトンネルで、ふいに「誰もいなくなる数分間」があるとも聞いたことがあります。その時は本当に危ないものが近づいている証拠なので、急いで逃げ出さなくてはいけないのだとか……。