■死と共に生きる人々と呼ばれ
墓地に放置される骸骨。収集場所はあるものの、全ての遺骨が最後まで処理されることは少ない
このように、様々な事情を抱えた人々がやって来ては住人が増え続けているナボタス墓地。日本とは異なり、遺族が墓地に参拝にやってくることはほとんど無い。彼らは、顔もしらない赤の他人の墓地の上に住んでいるのだ。
一見、我々日本人が知る現実とは全くことなる空間で生活をする人々であるが、根本的な部分は変わらない。子供が生まれれば、一生懸命に育つことを願い、愛情を注ぐ。スマートフォンを片手にSNSを駆使し、世界中の人々と繋がることもできる。家にはテレビが置かれている家庭もあり、人気番組を楽しむ。これは、きっとどこの国でも同じではないだろうか。