※画像:『バイコヌール宇宙基地の廃墟』(三才ブックス)
出版社・三才ブックスから『バイコヌール宇宙基地の廃墟』(同)が発売された。
この本を手がけたのは、今までは有名観光スポットを巡るだけでは物足りない方へ贈る異色の国内不思議スポットガイドである、日本の《異空間》探険マガジン『ワンダーJAPAN』の編集長を務めている関口勇氏だ。
今回は『バイコヌール宇宙基地の廃墟』に掲載されている写真の一部を編集された関口氏のインタビューとともにお届けする。だが、ここで紹介させていただくのは、朽ち果てた宇宙基地のほんの一端でしかない。技術の粋を尽くしきったはずだった最先端技術でさえも、時が経てば“廃墟”へと変貌してしまう。この世の儚さにも似た一風景を見つつアナタは何を思うのだろう。
(C)Ralph Mirebs(ラルフ・ミレーブズ)
――本書の構想はいつごろから、どのようなきっかけでつくることになったのでしょうか?
関口勇氏(以下、関口氏):2015年初夏ぐらいにネットのニュース(CNNほか)で、「廃墟となったソ連版スペースシャトルが発見された!」と報じられているのを見て、すごくカッコイイと感じたんです。
それで、なんとか撮影したロシア人に連絡が取れないかと奔走したところ、このロシア人が昔日本に住んでいて、『ワンダーJAPAN』で執筆されている週末探検隊と親しいということが判明し、連絡先を教えてもらえ、出版にこぎ着けました。彼は日本の廃墟が大好きで、日本語もカタコトですができるため、メールでやりとりしてます。