【動物のセックス】想像以上に激しかったマナティの交尾
■2~4週間、雄集団にセックスされ続ける雌
さて、マナティはツガイとなるパートナーを選ぶことはない。雌一頭に対して十数頭にもなる雄が群れをつくり、その中で選ばれたものだけが、交尾を行えるのだ。その争いは非常に激しく、牙や鋭い爪をもたないマナティは巨大な身体全体を武器に体当たりを繰り返すことで、群れの中での順位を決める。そして、その勝者のみが雌との交尾を堪能できるのだ。
念願の交尾はいたってシンプル。雄が雌の下で仰向けに併泳しながらペニスを挿入するだけ。行為自体は数分で終わるが、競争に敗れた他の雄も、ただ単にそれを見ているだけではない。隙あらばと、ペニスを出したまま雌にまとわり続けるのだ。雌が雄たちから解放されるのは、2~4週間後になるという。
その後マナティは、雄、雌ともにもとの単独生活にもどり、雄は他の発情した雌を追いかける。マナティの妊娠期間は1年と比較的長いが、陸の動物での近縁が、妊娠期間21カ月と哺乳類最長のゾウであることを考えると納得がいくだろう。
ちなみに、このマナティが西洋で、近種のジュゴンが東洋での人魚伝説のモデルになっているとされてはいる。伝説の美しい人魚とは似ても似つかないが、一説によれば、その昔、船乗りたちが、女性のいない長い船旅の間、性格のおとなしいマナティやジュゴンの性器を利用して性処理を行っていたことに由来しているという。
同種の雄からも、人間の雄からも好かれていたマナティ。その外見とは裏腹に、異性からモテモテの一生を送っているようだ。
(文=高夏五道)
参考:「Live Science」ほか
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