北アルバニアに住む“完全な男”として生きる女たち ― 結婚も性交渉も絶つ「宣誓処女」という人生とは?
2016.02.17 14:00
宣誓処女は強さとプライドを持っているという 画像は「PetaPixel」より
■誰にも縛られず自らの意思で生きる宣誓処女たち
2014年、北アルバニアの山間部に住む宣誓処女たちを撮影した映像が公開された。現在、記録に残る宣誓処女の多くは70歳を超えており、失われつつある風習と思われがちだが、宣誓した当時42歳のリュメさんもこの村で男性として生きている。
若い宣誓処女、リュメさん。どことなく女性の雰囲気も残っている 画像は「GQ」より
彼は自らの意思で誓いを立て、現在の暮らしを「誰にも頼らず自分だけで生活できることに喜びを感じている」と述べる。そして「この村に住む女性たちは苦しみぬいて生きてきた。もしも私のように男として暮らせるならばあなたは自由の身だ。この人生は美しく、素晴らしいものだよ」と語る。
宣誓処女という男性として生きる彼らは村でとても敬われている。彼らは私たちの想像をはるかに超える強さとプライドを持っているのだ。しかしこの風習が現在も受け継がれているということは、裏を返せば女性の暮らしには苦しいものがあることを意味する。いつか「宣誓処女というものがあったのだ」と語り継がれるだけのものになることを心から願う。
(文=清水ミロ)
参考:「PetaPixel」、ほか
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