「1枚めの写真は家の近所のA&W(沖縄のメジャーなハンバーガーチェーン)の駐車場。友達と集まって週に7回か8回は酒を飲んで騒いでた。森の写真もよく友達と行っていた場所。『森の楽隊』って言って、音楽を奏でても聴く人はいないから森が聴く、みたいな(笑)。みんな仕事もしてなくて金もなくて、くだらないことをやって遊んでた」(石川竜一氏)
合間合間に、石川の心象風景を表すかのような静物写真がはさみ込まれる。死んだ虫、潰れて内臓の飛び散った鳩。トイレに捨てられたカゼ薬のビン、そして、性器。決して明るいだけじゃない、陰鬱な光景も中には含まれる。一時の狂宴と、その後にやってくる倦怠の無限ループ。でも、それこそが、若さってヤツがはらむ光と影に他ならない。