大島てるが初めて語る、約100円で事故物件を見抜く方法「孤独死現場の床を擦ると死臭が…」
【TOCANA協力・大島てる氏出演イベント「“死文化”トークライブ」が4月12日ロフトプラスワンで開催決定! ページ最後】
【まだ語られていない『事故物件の見抜き方』】
さて、ここまでの丁寧な説明により事故物件サイト『大島てる(http://www.oshimaland.co.jp/)』の仕組みが理解できたところで、以前反響のあった記事のさらにその先を聞いていこう。
それは、大島てる流の《事故物件の見抜き方》である。
――いろいろなところで事故物件の見抜き方をお話ししているてるさんですが、その中で、まだ語っていないものはありますか?
大島「まだお話ししていないもので、ひとつ少し込み入ったものがあります。事故物 件というのは売買であれ賃貸であれ、マンションであれ一戸建てであれ、なんでもあるわけです。それこそ、駐車場やお店やホテルなども。ただ、テレビなどではやはり大前提として賃貸物件ということで企画が進むことが多いので、『これは関係ない』と省いている見抜き方のポイントがあります」
――なるほど。では、主に不動産売買に関する見抜き方ということですね。
大島「はい。日本の不動産には『登記』という制度がありますが、ご存じですか?」
――はい、なんとなくですが。
大島「土地や建物は大切な財産ですが、ダイヤの指輪などとは違って、肌身離さず持ち歩いたり金庫にしまったりできませんよね。別荘も普段誰もいないからといって、落とし物というわけではないですね? だから、『この家は誰それの持ち物です』などということをみんながわかることができるような制度が必要ということになります。そうでないと、買ったり売ったりする際にもとても困ってしまいます。ちなみに、船についても大きなものなら登記の制度があります」
――船にもあるんですね。
大島「ところで、戸籍というものについてはよくご存じだと思います。他人の戸籍の情報って普通は入手できないですよね? プライバシーが守られているからです。でも、不動産について、誰が所有者であるかといった情報は、安全な取引のためには絶対必要ですから、誰もが調べられるようになっているわけです。もちろん手数料はかかりますが…。
この仕組みのおかげで、『私がこの土地の所有者です。あなたが買うなら代金は私に払ってください』と言われたときにいちおう調べることができるわけです。そして、登記簿には、現在の所有者が誰であるかだけでなく、その人がいつ前の所有者から買ったかなどの履歴が記録されているのですが、買った場合だけでなく、いつ誰から相続した、いつ誰から財産分与してもらったといったことも書いてあるわけです」
――えーっ! そんなところまでが土地の登記書類に…。
大島「そうです。それって結果的には、いつ死んだかとか、離婚したのかとかがわかるようなものですよね?
例えば、おじいさんが亡くなって息子が土地を相続したというのであれば、そのおじいさんが亡くなった日付が書いてあるんです。でも、ここからが大事なのですが、稀に『推定』だとか『●日頃』だとか『●月日不詳』と書いてあることがあるんですよ。それが何を意味するかと言いますと、そのおじいさんが亡くなった日がよくわからないということなんです。もし、その人の戸籍の書類を見ることができたら、そこにも同じことが書いてあるはずですよ」
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