ロシアの核ミサイル(広島原爆66発分)VS 米国最新レーザーシステム! 小惑星の地球衝突回避策として有効なのはどっちだ?
■レーザー技術のもう一つの目的
実は、この技術を発達させることによって、ほかにも有益なことがある。それは小惑星の探査にも利用できるということだ。小惑星は高速で自転していることが多いため、人間が小惑星に降り立ったり、小惑星を捕獲することはなかなか難しい。
そこで、このレーザーを使って小惑星の自転速度をコントロールするのである。小型の装置で行った実験でも、小惑星を模した回転する岩石にレーザーを照射することによって、その回転方向を逆にすることに成功している。このようなことが実際の小惑星探査の際にも行われることが期待できる。
また、星から星へと移動する際の、加速手段としても注目を集める。「レーザー推進」と呼ばれる技術であるが、うまく運用することができれば光速に近い速度を出すことができると考えられている。
■小惑星を破壊するだけなら核ミサイルという方法もあるが……
別のアプローチから小惑星の衝突を回避する方法を考えている国もある。ロシアでは核ミサイルを利用して小惑星を破壊するために、スーパーコンピュータを使って、いかに有効に実施するかを模索している。
地球に衝突する可能性のある軌道をとる小惑星は、実際の衝突の前に何度か地球のそばを通過することが多いため、リスクが顕著になる前に核による攻撃をしてしまうということのようだ。ちなみに、爆発力1メガトン(広島に落とされた原子爆弾66発分)ほどの威力があれば直径200mほどの小惑星を破壊することができるという。
小惑星の脅威を取り除くだけならば、確かに核を使うのもありうるのかもしれないが、それ以外の用途にも転用できる分、レーザーの方が、実用性が高いように思える。NASAが2030年代に予定している火星探査においては、小惑星を中継地点とすることを計画している。その際には、今回のようなレーザー技術が使われる可能性もあるかもしれない。
参考リンク:「DailyMail」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊ロシアの核ミサイル(広島原爆66発分)VS 米国最新レーザーシステム! 小惑星の地球衝突回避策として有効なのはどっちだ?のページです。ロシア、小惑星、核、レーザー、DE-STARなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで