2880年3月16日に人類滅亡?直径1kmの小惑星が地球に衝突する?
2013年2月ロシアのチェリャビンスクで起きた隕石落下は記憶に新しいと思う。直径約17mの隕石の落下により負傷者約1500人を出し周囲は騒然となった。激しい閃光と爆風に「映画アルマゲドンさながらである」と騒ぎになったが、アルマゲドン級とはいかないが直径約1kmの小惑星が地球衝突に向けて接近していることが分かった。この小惑星が地球に衝突すれば人類は滅亡を免れないという。地球最後の日、はたして世界はどのようになっているのだろうか。
■地球に衝突すれば人類滅亡は免れない。Xデーは2880年3月16日
米テネシー大学・ノックスビル研究者により「1950 DA」という直径約1kmの小惑星が2880年3月16日に地球に衝突する可能性がある、と発表があった。これまでの研究によると「小惑星は重力と摩擦力により瓦礫が緩く蓄積した集合体である」としていたが、1950 DAは自転所要時間わずか2時間6分という超高速で回転しており、今までの小惑星の概念を覆す惑星であることが分かった。研究者によると通常このような高速回転を続けるといずれバラバラに分解され消滅してしまうはずだが、なぜか1950 DAは全く無傷のまま地球衝突への軌道上に残っているそうだ。
研究チームは1950 DAの温度と密度から惑星崩壊を防ぐ凝集力の存在を発見、”ファンデルワールス”という凝集力によって形状を維持していることを突き止めた。この発見は惑星を研究する上で大きな突破口になると考えらている。
研究チームのベン・ロジティス氏は小惑星1950 DAは密度の分解制限よりも早く回転しており、重力による凝集ではなく粒子間で凝集力を保持しているはずである、と語った。
事実どれくらいの自転スピードかというと、超高速回転により赤道付近では”反重力”が発生しているという。宇宙飛行士が惑星表面に降り立とうと試みても、”反重力”によって宇宙に吹き飛ばされてしまうそうだ。凝集力を伴う小惑星についてはある程度予想はしていたものの、今回が初めての発見となる。現代の科学では地球衝突に対して打つ手がない状況であり、この惑星の発見によって衝突回避の糸口を見つけたいところだ。
866年後ならば小惑星を打ち落とす科学技術も発明されていそうだが、先にも述べたとおり重力による凝集ではなく、粒子間凝集されている惑星のため衝撃を与えても軌道を変えることはできず、砕けた大量の破片がそのまま地球に衝突するそうだ。研究チームによると衝突する可能性は0.3%とのことであるがこの広い宇宙のなかで「0.3%」という確率は決して無視できない数字である。
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