グレムリンがシドニーのビーチに打ち上げられる! 巨大げっ歯類か幻の生物か?=オーストラリア
旅の途中で震えが止まらないほどの衝撃的な“出会い”があったらどうする!? その旅は良くも悪くも一生記憶に残るものとなるに違いない。たとえ出会ったものが“死骸”であっても……。そんな出会いが3月24日の「DailyMail」に掲載された。
■海岸で偶然発見した謎の生物の死骸
豪シドニー市内より車で40分程の位置にあり、日頃から波が高く現地サーファーにも人気があり、風光明媚な穴場的観光スポットなのがディーワイビーチ(Dee Why Beach)。オランダからの旅行者アイリス・ブリュッスさんは旅の疲れを癒しながらビーチを散策中、何かにつまづいて転倒しそうになった。
言葉にならない悲鳴をあげたというアイリスさんの足下に転がっていたのは、なんと獣のような死骸であった。恐怖に駆られながらも、これが幻ではないという証拠を残そうとスマホのカメラに収め、SNS上で公開したところ、大きな反響を呼んだという。
「サルか巨大なげっ歯類だ!」、「ひょっとしたら幻の生物では?」など、美人で笑顔も素敵なアイリスさんと謎の死骸との外見のギャップも注目を集めたのか、様々な憶測や意見が飛び交い、しまいには神話や空想上の生物にまで話が広がる事態となってしまった。
「最初はサルかしら、と考えたの。頭や体が似ているかなって。でも私、オーストラリアの自然や生態に詳しくないから……」と現地「Daily Mail Australia」の取材に答えたアイリスさん、実は目撃した瞬間にはあまりの怖さにその場から逃げ出してしまったそうだが、やっぱり正体を知りたいと写真を撮りに戻ったそうである。ちなみに尻尾部分を含まずに体長は約50センチほどで、本人曰く“グレムリン”に似ているとのこと。
■フクロギツネだとすれば海岸で発見されたことが謎
もっともシドニーのタロンガ動物園のチーフ獣医師であるラリー・フォーゲルネスト氏は、オーストラリアとニュージーランドに分布しているフクロギツネ(ポッサム)である可能性を指摘しており、「シドニーの市街地でもよく見られ、尾や頭部、足部分の特徴が似通っています」とコメントしている。しかしフクロギツネが海のそばに近づくことは通常では考えられないため、なぜ海岸で発見されたのかが不思議であるという。
オーストラリアではこのところ毎年のように、無数の緑色のエイリアンの卵(マリモ?)やイルカとウナギが合体したような怪生物(スズハモ?)など謎の物体や死骸が浜辺や湖畔に打ち上げられ、人々を驚かせているようである。正体が判明するケースもあるようだが、遭遇してしまったら心臓に悪いことこの上なし。いずれにせよ第一発見者にはなりたくないものである。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Daily Mail」、ほか
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