元海兵隊員「世界は古代火星人に支配されている」と主張しホワイトハウスへ突撃
元海兵隊員「世界は古代火星人に支配されている」と主張しホワイトハウスへ突撃! 戦慄の21ページ宣言文

2016年のある日、ホワイトハウスの前で一人の男が逮捕された。彼の名はカイル・アンドリュー・オドム(当時30歳)。元海兵隊員であり、アイダホ大学で生化学を学んだ優秀な科学者志望の青年だった。
しかし、彼がホワイトハウスのフェンス越しに投げ込んだのは、爆弾でもテロ予告でもなく、USBメモリと書類の束だった。そこには、彼が命懸けで大統領に伝えたかった「真実」が記されていた。
「この世界は、古代から続く火星人の文明によって密かに支配されている」
これは単なるSFのプロットではない。現実の銃撃事件を引き起こし、全米を震撼させた男の狂気と、彼が見てしまった(と主張する)世界の裏側の物語である。
牧師を12発撃った男の「正気」
事の発端は、アイダホ州コー・ダリーンで起きた衝撃的な殺人未遂事件だ。
日曜礼拝の後、教会の駐車場でティム・レミントン牧師が待ち伏せされ、背後から至近距離で銃撃された。頭部、背中、手に計12発もの弾丸を浴びた牧師だが、奇跡的に一命を取り留める。
犯人として特定されたのがオドムだった。彼は犯行後、Facebookに「牧師を撃った。普通の人間なら死んでいるはずだが、奴は人間ではないから生きている」と投稿し、逃走した。
オドムが残した21ページ(あるいは40ページ以上とも言われる)の宣言文には、彼がいかにして「覚醒」し、そして「火星人」との戦いに身を投じたかが詳細に記されていた。
彼は自身を「100%正気、0%狂気」と主張したが、その内容は常軌を逸していた。

瞑想が生んだ「青い光」とエイリアンの声
オドムの転落は2014年、大学での過度なストレスから逃れるために始めた瞑想から始まったという。
ある日、深い瞑想状態に入った彼は、体外離脱を経験し、「青い光」の存在と接触した。それ以来、彼の知能は飛躍的に向上し、成績優秀で卒業、ベイラー医科大学の博士課程に招かれるほどの天才的な頭脳を手に入れた。
しかし、それと引き換えに彼の人生は「生き地獄」へと変わる。
彼は周囲の人間が「偽物」に見え始め、エイリアンが自分を監視し、思考を読み取っていると感じるようになった。
見知らぬ通行人が鼻をすする音を「威嚇行動」と捉え、新聞の見出しには自分への隠されたメッセージが込められていると確信した。
そして、彼を苦しめる「声」はこう告げた。「お前はイエスのように犠牲になり、斬首されるだろう」。
火星人の正体は「巨大なカエル」?
オドムによれば、地球を支配しているのは「両生類ヒューマノイド」、つまり火星人だという。彼らの真の姿は、鼻のような口吻を持つ巨大な緑色のカエルのような生物だそうだ。
彼らは人間に擬態し、社会のあらゆる階層に潜んでいる。オドムの作成した「火星人リスト」には、米議会議員50人以上、歴代のイスラエル首相、そして企業のリーダーたちが名を連ねていた。
レミントン牧師もその一人であり、オドムの人生を破滅させた張本人だと彼は信じ込んでいた。
さらに奇妙なことに、オドムの妄想には性的な要素が強く絡んでいた。彼を苦しめる火星人たちは「極度の好色家」であり、彼の頭の中にわいせつなイメージを送り込み、精神的にレイプし続けたという。スーパーのベーカリーコーナーにいる老人たちがエイリアンに見え、卑猥なテレパシーを送ってくるといった具体的な描写は、彼の精神がどれほど追い詰められていたかを物語っている。

オバマ大統領への手紙と悲劇の結末
オドムはホワイトハウスへ向かった理由を、「オバマ大統領に真実を伝えるため」だと語った。
彼は手紙の中で、「火星人たちは大統領をコントロールし、屈辱を与えている。そんなナンセンスを終わらせるために立ち上がってほしい」と訴えた。彼にとって、自分はテロリストではなく、人類を解放するための戦士だったのだ。
逮捕後、オドムは裁判で「当時は妄想が現実だと信じ込んでいた。まるで覚めない夢の中にいるようだった」と語り、深い反省の色を示した。
奇跡的に生還したレミントン牧師は、法廷でオドムを許し、「彼こそが真の被害者だ」と擁護する寛大さを見せた。
オドムには懲役25年(最低10年の服役)が言い渡され、事件は幕を閉じた。
日本のオカルトファンなら、映画『ゼイリブ』や『マトリックス』を思い出すかもしれない。世界が実は異星人に支配されており、自分だけがそれに気づいてしまったという恐怖。
統合失調症による悲劇的な妄想であることは明白だが、彼が見ていた「地獄」のリアリティは、我々の想像を絶するものだったに違いない。
ホワイトハウスのフェンスを越えたUSBメモリの中身は、今もどこかの証拠品保管庫で眠っているのだろうか。それとも、オドムの言う通り「彼ら」によって消されたのだろうか。
参考:howandwhys、ほか
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2024.10.02 20:00心霊元海兵隊員「世界は古代火星人に支配されている」と主張しホワイトハウスへ突撃! 戦慄の21ページ宣言文のページです。陰謀論、火星人、ホワイトハウスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで