「我々の祖先は火星人だ」― 科学者が断言する、人類の“古代の故郷”と地球外生命体の謎

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 我々が夜空を見上げる時、なぜ火星は、他のどの惑星よりも我々の心を惹きつけるのだろうか。古代バビロニア人はそれを英雄ネルガルと呼び、ギリシャ人は軍神アレスと名付けた。そして現代、我々はその赤い惑星に、人類初の足跡を刻もうとしている。

 この飽くなき探求心の源は、単なる好奇心ではないのかもしれない。「我々が火星に惹きつけられるのは、そこが我々の“古代の故郷”だからだ」――。一部の科学者たちは、そう真剣に信じている。

火星からやって来た“生命の種”

 地球の生命は火星で誕生し、その後、地球へとやって来た。この一見するとSFのような大胆な仮説を提唱するのは、元ハーバード大学教授の地球化学者、スティーブン・ベナー氏である。

 彼は火星から飛来した隕石を研究し、生命の誕生に不可欠な化学成分であるホウ素とモリブデンが、太古の地球よりも、初期の火星に遥かに豊富に存在していたことを発見した。2013年、彼は、火星で誕生した生命の種が、隕石に乗って地球に到達した可能性があると発表し、科学界に衝撃を与えた。

 著名な宇宙生物学者ポール・デイヴィス氏も、この説に同意する。「生命が誕生する上で、火星は地球よりも優れた場所だったと、私は常に感じてきた。有機化学が適切に機能するために不可欠ないくつかの元素は、地球よりも火星に豊富に存在する。地球の生命が火星で始まったと想像することは可能だ。ある意味で、我々は皆火星人、あるいは火星人の子孫なのだ」

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古代の記憶か?―火星に残る“文明の痕跡”

 細長い体に、アーモンド形の大きな目。我々が火星人と聞いて思い浮かべるその姿は、単なる空想の産物ではなく、我々の遺伝子に刻まれた「古代の記憶」なのかもしれない。

 神話学者たちは、地球外生命体が古代の文献に「堕天使」として描かれていることを指摘する。聖書の「エノク書」では、彼らは「ウォッチャー(監視者)」と呼ばれ、同様の物語は古代ユダヤの文献にも登場する。

 かつて火星に高度な文明が存在し、大災害から逃れた火星人が、地球に生命をもたらした――。そう信じる人々は、NASAの探査車が撮影した火星表面の写真の中に、その証拠を探し続けてきた。

 半分埋まった彫像、インカの都市を思わせる遺跡、そして仏像のような形の岩。時にはカニのような何かまで。ほとんどの宇宙科学者がこれらを「単なる岩」と一蹴する中で、作家のマイク・バラ氏はこう語る。「これらを単なる見間違いとして片付けるのは難しい。なぜなら、それらはあまりにも人間が作る彫刻に似ているからだ。火星で起きたとされる大災害の後でも、『我々はここにいた』という最後のヒントを残す、失われた文明の痕跡が見つかるはずだ」。

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2025年8月31日、NASAの探査車パーサヴィアランスが発見した「カメ」型の岩石 画像は「Mirror」より

人類は故郷に帰れるか?―火星移住計画の現実

 火星は、地球外に人類のコロニーを築く上で、最も有望な候補地だと考えられている。気温の変動は月よりも穏やかで、重力も地球に近い。そして、すでに大気が存在するため、理論上は、気温と地表を改造し、人間が住める環境を作り出す「テラフォーミング」も可能だ。

 NASAは2030年代後半から40年代初頭に、イーロン・マスク氏率いるスペースX社は2029年から2031年に、人類を火星に送り込むことを目指している。

 技術予報家のスティーブン・ペトラネック氏は、火星移住が人類の生存に不可欠だと断言する。「地球上の生命には、多くの脅威が存在する。恐竜を絶滅させたような巨大な小惑星が、一度衝突するだけで十分なのだ。火星に行くことは、我々がやらなければならないことだ。さもなければ、我々は死ぬ」

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 いつの日か、人類が赤い惑星に降り立つ時、それは単なる偉大な功績ではなく、何十億年もの時を超えた、「故郷」への帰還となるのかもしれない。

参考:Mirror、ほか

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