「海底にUFOがいた」軍のダイバーが30年間の沈黙を破る… シャグハーバー事件の影に隠された“シェルバーン事件”とは

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　1967年10月4日の夜、カナダのシャグハーバーで、奇妙なオレンジ色の光が空を横切り、大西洋に墜落していくのを数人の若者が目撃した。彼らは飛行機事故だと思い警察に通報。しかし、沿岸警備隊が現場に到着した時、そこにあったのは奇妙な黄色い泡だけであった。

　カナダ政府が公式に調査した唯一のUFO墜落事件として知られる「シャグハーバー事件」。しかし、この有名な事件の影に、さらに驚くべき、もう一つの水中UFO事件が隠されていたことをご存知だろうか。軍のダイバーたちが30年以上もの間、「沈黙の誓い」によって固く口を閉ざしてきた衝撃の真実である。

「シェルバーンについて知っているんだろう？」

　シャグハーバー事件を長年調査してきたUFO研究家のクリス・スタイルズ氏は、33年後に調査を再開した際、当時の目撃者たちから奇妙な質問を繰り返し受けたという。

「シェルバーンのことを知っているんだろう？」

　当初、彼はこの質問を無視していた。シャグハーバー事件が、多くの陰謀論を生んだ米国の「ロズウェル事件」のように、混乱した話になることを恐れたからだ。しかし、度重なる言及に彼はついに重い腰を上げた。

　調査を進めると、「シェルバーン事件」とは、1960年代にカナダ・ノバスコシア州のシェルバーン港沖で行われた、NATOの機雷掃海演習中に起きた、ある異常事態を指していることが判明した。

「海底に2機のUFOがいた」―ダイバーたちの衝撃告白

　演習は、米軍の艦船がダミーの機雷を設置し、それを掃海艇が除去するという、ごくありふれたものだった。しかし、目撃者によれば、演習開始から約1時間後、「地獄のような大混乱」が勃発し、ダイバーたちが緊急展開されたという。

　スタイルズ氏は、その演習に参加したという3人の元カナダ海軍ダイバーを探し出し、インタビューに成功。彼らは、30年以上もの間、他言を禁じられていた秘密を、ついに語り始めた。

「シェルバーン沖で我々が対峙していたものに、疑いの余地はなかった」と、ダイバーたちはスタイルズ氏の著書『Sweep Clear 5』の中で語っている。「海底にUFOが鎮座していた。それらは占有されており、まだ活動していた。1機は損傷しており、もう1機がそれを助けようとしていた」。

「我々は海面に上がるよう命じられ、見たことはすべて忘れろと言われた。その後、司令船で警報が鳴り響き、パニックが起こった」。

DEFCON 1と“ソ連の潜水艦”という名の隠蔽工作

　スタイルズ氏のさらなる調査で、当時の艦船の記録から、演習開始から約90分後に戦争準備態勢の最高レベルである「DEFCON 1」が発令されていたことが判明した。

　また、別の空軍退役軍人は、当時ダイバーたちが夜な夜な「船の下の海底に横たわる、2機の空飛ぶ円盤」について話していたのを聞いたと証言。しかし、演習の終わりには、米海軍の士官がダイバーたちに対し、「調査中の“ソ連の潜水艦”について話すのをやめるべきだ」と示唆したという。これは、彼らが見たものが地球外の乗り物ではなかったと、暗に口封じをするための隠蔽工作であった可能性が高い。

　当初、スタイルズ氏は、シャグハーバーに墜落したUFOが、水中を25マイル（約40km）移動し、シェルバーン沖で救助を待っていたのではないか、という仮説を立てていた。しかし、彼の30年近くに及ぶ調査の末、シェルバーンのNATO演習が実際に行われたのは、シャグハーバー事件の7年前、1960年であったことが判明。二つの事件は、直接的には無関係であった。

　しかし、事件の真相を語る退役軍人たちの多くは、インタビュー中に涙を流し、感情が昂ると話題を変えるよう求めたという。彼らが見たものは本当にUFOだったのか。

　シャグハーバー事件の影に隠された、もう一つの水中UFO事件。ダイバーたちが30年以上も守り続けた秘密は、我々の足元に広がる深海が、今もなお人類の知らない謎を秘めていることを静かに物語っている。

参考：Popular Mechanics、ほか

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