米国立公文書館に「ロズウェル事件」の映像が出現 ― UFOの残骸と“エイリアンの死体”が写っているのか?

米国立公文書館に「ロズウェル事件」の映像が出現 ― UFOの残骸と“エイリアンの死体”が写っているのか?の画像1
画像は「NARA」より

 1947年に米ニューメキシコ州で起きた、UFO史上で最も有名な「ロズウェル事件」。この伝説的な墜落事件に関するものとされる、約22分間の映像が、米国の国立公文書館(NARA)のウェブサイトに突如としてアップロードされ、UFO研究家や陰謀論者たちの間で激しい議論を巻き起こしている。

 映像の最後に映し出される一枚の白黒写真。そこに写っているのは、UFOの残骸が散らばる墜落現場と、エイリアンの死体なのだろうか。

78年の時を経て公開された“墜落現場”の写真?

「ロズウェル事件」と題されたこの映像は、過去に出版された報告書や書籍、雑誌などに掲載された静止画を、モーションコントロールカメラで撮影し、再構成したものである。

 問題となっているのは、映像の最後に映し出される一枚の衝撃的な写真だ。そこには、地面に開いた巨大なクレーターと、その周囲に散らばる金属片のような残骸が写っている。SNSユーザーたちは、この光景が、事件の最初の目撃者であるジェシー・マーセル少佐の証言と酷似していると指摘。「これは1947年のUFO墜落現場を捉えた、最初の写真かもしれない」と、興奮の声が上がっている。

米国立公文書館に「ロズウェル事件」の映像が出現 ― UFOの残骸と“エイリアンの死体”が写っているのか?の画像2
UFOの残骸とエイリアンの死体が写り込んでいる…? 画像は「NARA」より

 マーセル少佐は生前、現場の様子を「一つの衝突点から、金属製の破片が広範囲に散らばっていた。その衝撃は地面に傷跡を残していた」と語っていた。

※動画は下記国立公文書館(NARA)のページでご覧いただけます。
https://catalog.archives.gov/id/326996858

“エイリアンの死体”の正体とは

 さらに、一部の視聴者は、写真の右側に写る黒い影に注目。「エイリアンの死体のように見える」と主張し、議論はさらに過熱している。マーセル少佐もまた、生前に「現場では残骸だけでなく、乗組員の遺体も見たかもしれない」と、意味深な言葉を残していた。

 しかし、UFO専門家のマーク・リー氏は、この見解に冷ややかだ。「私の意見では、これはデマだ」と彼は語る。「国立公文書館に追加されたからといって、科学的な妥当性が与えられるわけではない。もし軍や議会からの公式な発表であれば、もっと真剣に受け止めるが」。

 リー氏はまた、写真に写る“エイリアン”は、無関係なものの中に意味のある形を見出してしまう心理現象「パレイドリア」の一例に過ぎないと指摘している。

政府の公式見解と、消えない疑惑

 1947年7月8日、地元の新聞「ロズウェル・デイリー・レコード」は、「ロズウェル陸軍飛行場、空飛ぶ円盤を回収」と一面で報じた。しかし、その直後、ワシントンの陸軍省は「残骸は気象観測気球のものであった」と発表を訂正。これが、長年にわたる隠蔽工作の始まりであったと、多くの研究家は信じている。

米国立公文書館に「ロズウェル事件」の映像が出現 ― UFOの残骸と“エイリアンの死体”が写っているのか?の画像3
画像は「Daily Mail Online」より

 後に、この気球はソ連の核実験を探知するための軍事機密計画「プロジェクト・モーグル」の一環であったことが明らかになった。今回公開された映像も、主にこの「プロジェクト・モーグル」説を解説する書籍『ロズウェル・レポート』の内容に基づいているようだ。

 多くのSNSユーザーは、この映像が1996年頃に政府が作成したプレゼンテーション用のBロール(補足映像)であり、写真も実際の墜落現場ではないと指摘している。

 しかし、UFO研究家のグラント・キャメロン氏が言うように、「時に、本物の情報開示は、干し草の山の中に意図的に置かれた一本の針のような形で現れる」のかもしれない。

 この映像が、政府による情報操作の一環なのか、それとも意図せずして流出した“本物”の証拠の一部なのか。ロズウェル事件を巡る謎は、78年の時を経た今も、我々を魅了し続けている。

参考:Daily Mail Online、ほか

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