『BRIGHT MOMENTS』(マルクマ本店)
■衝撃的だったシュタイナーの考え方
「ニュートンは光線の波長から色を物理的に解明しているれけど、シュタイナーは真っ向から反対している。唯物論的なものとは違う観念。霊や魂が出てこないと辻褄がが合わない。プリズムを置いて光を当てることで、光は色として認識できる。でも、色の本質、色の持つ意味や人に与える影響は数値ではわからない。写真が与える印象、青、白、肌色といった色がどういうふうに人に作用しているのかを考えたときに、シュタイナーの考え方は衝撃だった」(熊谷)
シュタイナーは著書『色彩論の本質』のなかで、色彩を大きく2つに分けている。「像の色」と「輝きの色」だ。その上で、像の色を4色に、輝きの色を3色に分類し、輝きの色を、影のような像から輝き出る色だとしている。
『BRIGHT MOMENTS』(マルクマ本店)
■像の色■
・緑=死んだ生命の像
・肌色=生きた心魂の像(人間の内的な健康を表現)
・白=精神の心魂的な像(太陽の色)
・黒=死者の霊的な像
□輝きの色□
・黄=精神の輝き
・赤=生命の輝き
・青=心魂の輝き
『BRIGHT MOMENTS』の色の三要素をシュタイナーの色彩論に当てはめてみると、人の魂の輝き(青)、生命の輝き(赤)、そして、生きた人間の魂(肌色)で構成されていることになる。青、赤、肌色はいわば「人が生きている」ことそのものを表す “生の三原色” だ。