“日本史上最も可愛い殺人者”と呼ばれたネバダと【封印映画】の意外な関係とは?
2004年、未公開シーン追加などの再編集を施した『バトル・ロワイアルⅡ 特別篇 REVENGE』が製作され、9月にDVDの発売が予定されていた。だが同年6月1日長崎県佐世保市で、当時小6の女児が教室内で同級生を殺害するというショッキングな事件が発生。加害者はネット上に出回った写真で美少女と評判になり、着ていた服の「NEVADA」というプリントから「史上最も可愛い殺人者・ネバダたん」と呼ばれた。
女児は小3の時から『BR』の原作小説を愛読し、事件前にはR-15である映画のDVDを姉のレンタルカードを利用して借りていたことが判明。この事件の影響で、DVDの発売は翌2005年2月21日に延期となった。また2010年に『特別篇』をベースとした3D映画版『バトル・ロワイアル3D』(11月20日公開)が製作されたが、予告編が「あまりにも過激」と公開中止になり、該当シーンを削除したものが劇場で流れた。無修正版は、公開を1カ月後に控えた10月にウェブ限定で解禁された。
公開当時中学生だった世代も、現在は30歳前後。「大人」になった彼らは今、改めてこの作品を観たら何を感じるのだろうか。
■天野ミチヒロ
1960年東京出身。UMA(未確認生物)研究家。キングギドラやガラモンなどをこよなく愛す昭和怪獣マニア。趣味は、怪獣フィギュアと絶滅映像作品の収集。総合格闘技道場「ファイト ネス」所属。著書に『放送禁止映像大全』(文春文庫)、『未確認生物学!』(メディアファクトリー)、『本当にいる世界の未知生物 (UMA)案内』(笠倉出版)など。新刊に、『蘇る封印映像』(宝島社)がある。
ウェブ連載・「幻の映画を観た! 怪獣怪人大集合」
★天野ミチヒロの封印映画レビューまとめ読みはコチラ
『バトル・ロワイアル』
東映・2000年12月16日公開
監督/深作欣二
脚本/深作健太
出演/藤原竜也、前田亜季、ビートたけし、山本太郎、栗山千明、柴咲コウ、安藤政信ほか
『バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌』
東映・2003年7月5日公開
監督/深作欣二・深作健太
脚本/深作健太・木田紀生
出演/藤原竜也、忍成修吾、前田愛、前田亜季、竹内力、酒井彩名、加藤夏希、ビートたけしほか
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2024.10.02 20:00心霊“日本史上最も可愛い殺人者”と呼ばれたネバダと【封印映画】の意外な関係とは?のページです。バトル・ロワイアル、深作欣二などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで