頭に杭、絶叫するミイラ、永久死体…夢に出てきそうなインパクトありすぎる恐怖の亡骸7選
●闇に葬られた赤ちゃん
1988年、ハーバード大学の調査チームはイスラエルの古代都市アシュケロンで、古代ローマ時代の大衆浴場と売春宿の下水溝から小さな骨を発掘した。
最初は小動物のものと思われた骨は全て新生児のもので、その数なんと100体に及んだ。おそらく当時の売春婦たちが望まずに産み落とした赤ちゃんだろうと推測されており、古代ローマ文化の闇の一端がうかがえる。
●自然に死蝋化した湿地遺体(永久死体)
泥炭地の中で自然に死蝋化した人間の死体は世界各地で数百体も見つかっている。
外気と遮断された条件下で腐敗を免れ、内部の脂肪が変性して蝋状もしくはチーズ状になることで外見の保存状態の良いものになるが、その中で特に代表的なものは「トーロンマン」として知られる紀元前4世紀の男性のもの。
1950年にデンマークのユトランド半島で発見された際には、あまりの保存状態の良さから近年に起きた殺人事件の被害者と間違われたほどだ。静かに眠っているような表情を浮かべ、あごと上唇にうっすらと髭が生えている様子まで確認できる。
革のキャップを頭にかぶって裸で胎児のような姿勢で埋まっており、首周りには絞首の革ひもがきつく巻きついていて、儀式などのために生贄になったと推測されている。
またデンマークでは特に保存状態が優れたもう一体「グラウベールマン」が1952年に発見され、モースゴー先史博物館で展示されている。他には1938年に発見された24歳の女性「Elling Woman」なども有名だ。
●古代にもあった科学兵器戦争
70年前にシリアで20人のローマ人兵士たちの遺体が見つかっている。シリアはかつてローマ帝国とササン朝ペルシア帝国の国境地帯で、西暦256年に攻防戦が繰り広げられている。攻めるペルシア軍は守りの堅い城壁を越えるのを嫌って城壁をくぐる地下坑道を掘ったが、守るローマ軍も同様にトンネルを掘ってそれに対抗した。
最終的にローマ兵士たちはペルシア帝国に包囲され戦死しているが、その死因がすごい。現代で言う化学兵器による毒殺である。
ペルシア人たちはローマ軍兵士が掘り進めるトンネル内で、瀝青(アスファルト等)と硫黄の結晶に火をつけて有毒ガスを発生させたのである。高さや幅が2メートル未満、長さが11メートルほどのスペースで20人を一瞬にして殺害した恐るべき戦闘方法。まさに地獄絵図であっただろう。
●絶叫するミイラ
1896年にフランスのエジプト考古庁長官、ガストン・マスペロが発見した身元不明のミイラが“絶叫するミイラ”だ。
エジプト古代首都テーベ(現ルクソール)にある、古代王家や貴族たちの墓が多く築かれた「王家の谷」で発掘されたが、王族とは異なり簡素な棺桶に埋葬されていた。手足は縛られているが口は大きく開かれ、苦悶の表情で叫んでいるような形相が印象的だ。
“Unknown Man E”と名づけられ、専門家は毒を飲まされて生きたまま埋められたか、拷問された末に死んだのではないかと推測しているという。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Wereblog」、ほか
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