スタバが広まる過程はローマ帝国でキリスト教が広まっていく過程と同じだった?スタバの宗教的一面とは?
アインシュタインといえば、「相対論」の産みの親であり、20世紀最大の物理学者と目される偉人である。しかし、リドレー氏は、「相対論」をアインシュタイン個人の功績に帰すことに懐疑的だという。リドレー氏いわく、「もし、アインシュタインがバスに轢かれて亡くなっていたら、数年のうちにヘンドリック・ローレンツが『特殊相対性理論』を思いついていた」とのことだ。同じように、「微積分」についても、ニュートンとライプニッツが、ほぼ同時期に発見していたため、優先権を巡って論争にまで発展したことは有名だ。
また、トーマス・エジソンといえば、白熱電球の発明者として有名であるが、実は、エジソンの他にも白熱電球を発明していた同時代人が複数いたと言われている。リドレー氏によると、それでもエジソンが白熱電球の発明者として名を残しているのは、エジソンが「一番のビジネスマン」であったからに過ぎないという。
つまり、エジソンの時代には、文明の成熟レベルがすでに白熱電球を発明する段階にきていたということだろう。エジソン個人が、何の情報もなく1から発明をしたわけではない。それまでに蓄積された多くの情報や技術を用いなければ何もできなかったはずなのだ。
これらと同様に、キリスト教がローマ帝国に受けいれられた理由も、「イエス・キリストの時代に、ローマ帝国が独占的宗教を受け入れるだけ成熟していた」からだと、リドリー氏はいう。そうであるならば、スターバックスが世界規模で展開しているのも、「世界が望んだ結果」といえるかもしれない。
■グーグルもキリスト教も“スタバる”?
しかし、ローマ帝国には、多くの宗教が存在していたにも拘らず、キリスト教が国教になり、ヨーロッパの支配的宗教になったことには、特別な理由があったと考えるべきではないだろうか? リドレー氏の発言をみてみよう。
「ローマ帝国には、多数の異なる宗教がありました。(キリスト教以外の)どれか1つの宗教が“スターバックスをして”、どこにでもあり、独占的で、不寛容な宗教になっていたかもしれません」
「このことは、グーグルの場合と少し似ています。おそらく、多くの企業が、グーグルと同じぐらい良い検索エンジンを開発してきましたが、グーグルが“たまたま”一人勝ちしてしまいました」
なんと今度は、グーグルとキリスト教を比較した上で、両者とも「スタバった(たまたま独占的になった)」だけであると、ザッカーバーグとローマ教皇が憤慨してもおかしくない自説を展開している。
スターバックスを愛する方々には残念なことだが、スタバには「コーヒー店」としての独自の価値は無いと、リドレー氏なら考えるだろう。氏の発言中の“グーグル”を“スターバックス”に替えてみよう。
「多くのコーヒー店が、スターバックスと同じぐらい良いサービスを提供してきましたが、スタバが“たまたま”一人勝ちしてしまいました」
(編集部)
参考: 「Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊スタバが広まる過程はローマ帝国でキリスト教が広まっていく過程と同じだった?スタバの宗教的一面とは?のページです。キリスト教、発明、アインシュタイン、エジソン、スターバックスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで