「東京は世界都市になり、日本人に発言権はなくなる」「経済的徴兵制始まる」Mr.都市伝説 関暁夫・インタビュー


■ポジティブが金を生む!

 俺は物書きしてるからあれなんだけど、言葉ってすごい誘導だから。一個でも捻くれた感情が入った言い回しをしたら、捻くれた人しか寄ってこない。だから、世界を変えたきゃ自分が変われっつうの。課金制でも何でもいいんだよ、お金を出すっていう現象が生まれるのは、ポジティブ現象に対してだから。人はネガティブなものにはお金は出さない。例え出したとしても、広めてくれない。やれヘアヌードだ何だって出して、芸能人脱がせろや何だって言ってた出版社達の思惑の世代と今の若い子はまったく違う。今の子に不良なんかいないじゃん。みんなピュアじゃん。アイドル好きだ、だけど純粋な子が好きだ、でもちょっとでも商業的なの見えたらもう応援しない、って。そこがターゲットなんだから、いかにピュアに持ってくかなの。自分達が思ってる以上に、世の中ピュアだから

――『都市伝説6』のカバーデザインはピュアさを感じないのですが?

 それは、俺の本を1作目から見てないからだろ。1作目から見てる人達はわかるの。都市伝説ってポジティブなの。ネガティブじゃないの。だから、貸してみ?(本を開いて)絶対に最後はポジティブなの。6巻とかに来ても、最後の最後にメッセージがくるわけ。だからこれ通して本当に言いたい本質は、恐怖を楽しんだり怖いって思っていいけど、それに対して対処しなさい、ということ。危機管理能力の提示だからポジティブだろ? 俺はここで建設的な話しかしてねーだろ? 

――たしかに、未来をどうサバイバルするべきか考えるのがマジで楽しみになりました。
 
 政治が一番のエンターテインメントだっていう時代なわけじゃん。それは何でかって言うと、本当の主張かどうか見るのが楽しいわけでしょ。その本物をただ見る。現場現場で本気で喋って、本気で行動する人達が注目される時代なんだよね。

――ありがとうございました。ちなみに、この企画はバトン形式なのですが次の人を指名していただけますでしょうか?

 じゃあ、俺が面白いってて、今絶対インタビューして損ないと思うのはマンボウ家城。あいつは今、いいよ、絶対。

――マンボウ家城さん、ですか?

 そう。あいつは面白いよ。さっきのポジティブの話だけど、お笑い界も変わってくるよね。今の子達は、いかに相手の弱い所を捕まえようってする。皮肉なところを、足を引っ張ろうとする芸風の集大成。

 でも最近売れてるタレントはみんな過去を堂々と喋る人達だろ? みんなそこを共感してるの。ポジティブなの。


■本気の人間が生き残る

 芸人っていうのを相手にする以上は、俺は口が裂けてもバカにはさせないし、俺は許さない。本気で生きてる人だぞ。そりゃ許さない。別に俺は怒ってるんじゃなくて、自分の世界観だけど、そりゃ誰でもそうだぞ。でもそれはライターさんだってそうだよ。本当にうちら芸人は固定給で食ってるわけじゃねーぞ? 笑いが取れなかったら最後ちんちん出してでもクスリでもいいから笑いをとらなきゃ食えない人達だぞ? 

 こういうのしてるから本気の人間と接触してるんだからな? だから周りはハードコアな人達しかいねーぞ。だからそこで現象がつくれるんだよ。だからみんなも頑張ってくださいって思うの。

 サイゾーって誰もが知ってる肩書きなんだぞ。そこのライター腐ってるって、一言でも言われてみ? 舐められてなるものか、だろ? だから、うちらは吉本さんの看板で食ってんだ。舐められてなるものかだよ。テレビじゃお茶らけるよ? インターネットの世界はテレビじゃねーんだから、お茶らけねーよ。大人として。そりゃそうだぞ、堅気じゃねーぞ、うちら。サラリーマンじゃねーから。マジで関さん40代だからな、びよーんって生きてる人間じゃねーから。いろんな人と触れ合って、真剣とは何か、っていうね。

 もうさ、脱テレビ離れをある種させて、メディア離れっていうのをさせて、違うところに興味を持たせて、ニュータレントを作ったらいいと思うわけ。本当に科学者とかオールジャンルに芸能人がいて、一般の人でもいいんですよっていうぐらい、受け口はオールジャンルじゃん。

 一般の人達はもっと繊細で本気で生きてるんだから、だからこそ、違うタレントに着眼をっていうところに意識をおいたところの方が、タレントさんなんて、自分から今日この取材を受けました、なんてSNSに上げないよ? だったら一般の人に対象にやった方が、SNSで拡散するよ。まぁマンボウ家城って言ったからアレだけど、わらしべ長者的に辿って最後トランプとか行ったら面白いよね。

【関暁夫インタビューまとめはコチラ

■Mr.都市伝説 関暁夫(みすたーとしでんせつせきあきお)
「スティーブン・セキルバーグ」として、都市伝説をテレビ・ラジオ番組で語る「都市伝説テラー」。著書に、「ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説1~6」(竹書房)「最新版! ヤバい「都市伝説」大全 (共著、宝島社、2015年3月)など多数。

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