“幻の民”を森林ジャーナリストが追う!!
【インタビュー】森林ジャーナリストが追う、ボルネオ島で出会った“幻の民”やソロモン諸島の伝説

ここ数年、登山やハイキングなどがブームだ。山や森は未知の世界へ足を踏み入れるワクワク感や、森林浴という言葉に代表されるように日常の喧騒から逃れリフレッシュできそうだというイメージがある。その一方で、遭難の危険やさまざまな恐怖体験、不思議な出来事といった想定外のことが起こる可能性もある。
『森は怪しいワンダーランド』(新泉社)は、ボルネオ島(東マレーシア)にある熱帯雨林をはじめ、国内外の数多の森や山を探検した森林ジャーナリストの田中淳夫氏が、その中で起きた不思議な体験を書き綴った1冊だ。
今回、前半ではボルネオ島で出会った”幻の民”やソロモン諸島の伝説、後半では日本の不思議な場所やオカルトとの向き合い方などについて話を聞いた。
――今回の本は、田中さん自身が森で体験されたさまざまな不思議な出来事について書かれています。ただ、数多く不思議な体験をしているにもかかわらず、ご自身は霊感がないと考えられているそうですね。
田中淳夫氏(以下、田中) 霊感はないんですが、不思議な話やオカルトは大好物なんです。本来、森林は現代の科学でも解明できていない謎があり、さらに不思議な出来事もたくさん起こっています。ですが、森林ジャーナリストとして森林について書けば書くほど、科学的事実や林業に傾倒してしまい、真面目なことばかり書くようになってしまった。本当はもっと怪しくて面白いことが森林にはあるはずなのに、それが十分に伝えられていないもどかしさがあったんです。今回は私自身が経験した不思議な出来事や、見聞きしたことについて書いています。
――どうして書く内容が科学的に正しいことばかりになってしまったのでしょうか?
田中 世の中には森に関する間違った情報が多く出回っていますし、それだけではなく森は神聖な場所といったオカルト的な情報も多く見受けられます。
たとえば「森は酸素の供給源」と耳にしたことがあるでしょう。確かに、森の木々1本1本は成長時に酸素を排出しますし、二酸化炭素を吸収します。しかし、森全体で見れば、そのプラスマイナスはゼロというべきなのが正しいんです。
また「森は水を溜める自然のダム」ともいわれますが、実際は水の量を増やし溜めるよりも減らす量のほうが多い。
こうした科学の世界では当たり前のことが一般に伝わらず、間違ったまま森林の知識として広まってしまっているために、どうしても真面目なことばかりを書かざるを得ないんですよ。
――今回の本には、車中で一晩を明かす際に、異なるラジオ局から同じ怪談話が流れてきたことなど、不思議な体験談が多く登場します。中でもボルネオ島で滅多に会うことのできないプナンに接触したことがあるというのには驚きました。
田中 プナン族はボルネオ島に住む民族です。私はロングセリダンという村で偶然出会ったのですが、通常彼らは熱帯雨林の中を移動しつつ狩猟採取生活を送っているため滅多に会えません。私が接触したプナン族は、女の子が12~13歳、男の子が17~18歳の兄妹でした。
ただ、残念なことにプナン族は、マレーシア政府が強引に定住化政策を進めているため、遊動生活を送る人々は、ほとんど絶滅状態にあります。数グループがいまだに昔ながらの狩猟生活をしているといいますが、その総数は100~200人程度でしょう。
――世界の他の地域には、まだジャーナリストや人類学者が未接触の民族はいるのでしょうか?
田中 先日、NHKスペシャルで『大アマゾン最後の秘境 最後のイゾラド 森の果て 未知の人々』という番組が放送され、文明と接触せずにアマゾンの密林地帯で暮らしている民族を紹介していました。まったく現代人と接触していない民族がいまだにいることに正直、私も驚きましたね。
アフリカなどにも未接触の民族がいるといわれていますが、私は懐疑的です。プナン族も、ほんの数グループを除き、ほとんどが定住生活を送っていますしね。
――本書では彼らがクリスチャンであると書かれていますが、これは文明と接触しているからなのでしょうか?
田中 ボルネオ島の先住民族のほとんどが形式上、キリスト教徒ということになっています。これはおそらくキリスト教の宣教師が、彼らの居住地である森の中に入り、物を与えたり、病気を治療したりしたためにキリスト教徒になったのだと考えられます。
ただ、文字通り彼らがキリスト教徒かというと疑問が残ります。キリスト教に、部族に古来から伝わる信仰が入り交じっているのではないでしょうか。
――定住させられているプナン族はどんな生活をしているのでしょうか?
田中 観光地で工芸品の作製・販売や、農業をはじめる人たちもいます。
結局、ボルネオ島では森林開発が推し進められ、森が劣化したために、プナン族の狩りの対象とされていた動物や彼らにとって有用な植物がなくなってしまい、農耕民族ではない彼らは、生活が困窮してしまったんです。
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